こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
先日、予防接種をしていたけれど40℃の熱が出てインフルエンザと診断された子のお母さんとの会話です。
母「予防接種は意味が無かったってことですね」
私「確かにインフルエンザワクチンは発症は予防出来ないことが多いようだけど重症化予防にはなると思います」
母「40℃出ていて軽症ってことはないですよね」
私「40℃の熱だけで済んでるんだから軽症ですよ」
私たちが思っている重症と患者さんたちが思ってる重症とは随分違うようです。インフルエンザの重症というのは、呼吸が出来なくなり人工呼吸器につながれて集中治療室で治療しないといけなくなるほどの重症肺炎や、永久に目を覚ますことのない植物状態となる脳炎や、いきなり心臓が止まり死んでしまう心筋炎のような合併症を起こす例のことです。
40℃の熱が数日続いたくらいで治ったんなら軽く済んで良かったと思って下さい。それくらいインフルエンザは怖いウイルスなんです。