栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

インフルエンザの熱でおかしな言動が出たときは、

 

 

 

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。看護師、医療事務、脳波技師それぞれ絶賛募集中です。少しでも興味があればホームページ経由メッセージでも、facebook経由でも、直接お電話でも良いのでお気軽にご連絡ください。

 

インフルエンザもちらちら出てきて、今日も一人タミフル出しました。そんな中、タミフル他のインフルエンザ薬での異常行動に関して厚労省が通知を出すというニュースを見ました。これはまあ以前から言われていたことですが、異常行動がインフルエンザによるものとか高熱によるものとかではなく、薬の影響だとする根拠はどうなっているのでしょうね。無投薬群と投薬群で、熱の有無などの条件を揃えて比較した結果で、やはり薬が原因だということになったのでしょうか。

 

現場でもインフルエンザ患者さんの意味不明な言動を心配して受診される方は多いです、当院ではほぼ全例にインフルエンザと診断した際は、何らかの抗インフルエンザ薬を処方していますし、ほとんど発熱しているので(そりゃインフルエンザですからね)、正直どれが一番関連性があるかはわかりません。でも、おそらくは熱のせいだと思います。なぜなら解熱している患者さんにはほとんど見られないから。高熱のせいでおかしな言動が出るのを「熱せん妄」っていいます。他の風邪での熱でもありますが、なぜかインフルエンザの熱で多いので多少はインフルエンザウイルスの関与もあるんでしょう。不思議ですけどね。

 

インフルエンザで熱があるときに、意味不明な言動が出てきて心配になったら、とりあえず解熱剤で熱が下がったときにどうなるかを見てみましょう。解熱時にいつも通りであればまず心配ないと思います。脳炎などなら熱に関係なくずっとおかしいはずです。その時は急いで病院へ行きましょう。