栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

不登校を何とかしたい

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

時期柄なのでしょうか最近不登校の相談が多いです。発達障害不登校などの新規相談外来は停止したままなのですが、もともとかかりつけとして受診してくれてた方には極力相談には乗るようにしています。開業して4年が過ぎて、小さい頃からよく来てくれてた子が学校に行きにくくなって親子で困っている様子を見ると、私も心が痛みます。

 

何とかしてあげたいとは思うけど、学校での情報が全く無いとかかりつけ医としても手の出しようがありません。自閉症スペクトラムでそもそも学校という環境に馴染まないのか、いじめがあるのか、新しい担任の対応が悪いのか。原因により全く対応が異なりますから。

 

皆さんに話していますが、一つ言えるのは学校側には複数の先生に対応してもらうことが大切です。担任が一人で対応してないでしょうか?不登校は最初が肝心です。なかなか複数対応をしてくれないときは校長先生に直接相談することを勧めています。学校として組織で対応してもらうようにしましょう。ていうか、いつの時代も一定数の不登校は存在するはずなのに、いまだに初期対応のマニュアル化も出来ていない学校が多いのには閉口します。

 

「学校なんて行かなくたって」と開き直るのも状況によっては止む得ないかもしれませんが、子ども自身の自己評価はやはり下がりますし、昨今の引きこもり問題も頭をかすめると、何とか解決して登校出来るならして欲しいですよね。