栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

民主主義国家の日本にいる私たち全員が不当に心を傷つけられることなく生きていく権利を持っていることを、子どもたちに知って欲しい

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

人権っていう言葉の意味をちゃんと理解したのって、みなさんいつ頃でした?私はおそらく大人になってからでした。子どもの頃に教えられた人権って、被差別部落の人の差別とか人種差別の教育に出てきたり、日本国憲法の三本柱の一つに基本的人権の尊重があるとかくらいで、本来の人権という言葉の意味を教えてもらえなかったように思います。

 

それは今でもあまり変わってなくて、特に今の子どもの人権教育の問題は、自分たちに人権があるということが十分教えられてないことだと思うんです。人種や障害で人を差別してはいけません、弱い者をいじめてはいけません、というような他人の人権を侵害してはいけないということを教えていても(それすら教わったのか疑問になる大人も少なくないですが)、自分自身に人権があり、それを主張する権利があることを教えられてないのではないかと思うんです。

 

クラスの同級生と仲良く出来なくて、ひどいときはいじめられたり、教師や親から言われた言葉で傷ついたら、人権が侵害されたって怒って良いんだってこと、学校に行くのをボイコットしたって良いんだってことを。

 

それがいくらかは自分自身に問題があって努力で解決出来ることであったとしても関係なくて、努力出来る人もいれば出来ない人もいて、人権はどちらにも保証されてるということを。

 

民主主義国家の日本にいる私たち全員は不当に心を傷つけられることなく生きていく権利を持ってるんだってことを、子どもたちみんなに知って欲しいと、もうすぐ夏休みの終わる今、切に願います。