こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
2025年3月末で締め切り予定だったHPVワクチンのキャッチアップ接種無料期間が、3月末までに1回目を接種していれば、さらに1年延長されて2026年3月までは2回目、3回目接種も無料となることに決まったというニュースがありました。
これで公費で接種出来る人が増えるという点では喜ばしいのですが、私は何かすっきりしません。キャッチアップ接種は何年も前から開始されてたわけですよ、十分に余裕を持った期間を設けて。それをギリギリまで接種しないで放置していた人のために、さらに延長するっていうのは甘やかし過ぎなのじゃないかと。大学のときに、勉強が間に合わないからといって教授に試験日程を変更するようお願いに行った女子グループを思い出しました(結局延期された、私は早く終わって欲しかったのに!)。
子宮頚がんって結構な頻度で悲惨な疾患です、マザーキラーって言われるほど子どもたちから若い母親を奪っていく疾患です。それを予防出来る夢のワクチンです。3回で10万円ちかくかかっても高過ぎないと個人的には思っています。無料だろうが有料だろうが接種しないといけないと思われるように啓発していくことの方が重要と考えています。
ていうか、たった5000円ほどのおたふくかぜワクチンをいいかげん公費にしてくんないかな。ほんとに。