栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

家族がインフルエンザになった時点で何も症状が無くても葛根湯を飲み始めます、私はね。

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

インフルエンザの大流行で、ブログもインフルエンザ関連の記事がよく読まれているようです。その中で、麻黄湯が良いよって話をときどき書いてるんですけど、葛根湯についても触れておきたいと思います。

 

葛根湯は風邪にひき初めに効くと言われて、たくさんの種類が市販されていますね。このひき初めというのは、本当の本当にひき初めでないと期待ほど効かないようです。どのくらいかっていうと何か変かなくらいです。何か変かなと思ったのが仕事中や外出中で、終わってからや帰宅してから葛根湯を飲んでもすでに遅いくらいのひき初めです。子どもならまだ咳鼻が出て微熱くらいなら効く印象がありますが、大人は本当の初期でないと効かないようです。

 

ある先生は、家族がインフルエンザなどになった時点で何も症状が無くても飲み始めると言ってたので、私もそうしてます。それだと薬が効いたのか、感染対策でうつらず済んだのかわからないですね。まあ、どっちにしろ発症しなければ結果オーライです。

 

なお、子どもはほとんど大丈夫ですが、小学生高学年~成人で虚弱体質だとしばしば葛根湯が合わないことがあるので、飲んで何となくでも気分が悪くなったりしんどくなるようなら止めてくださいね。