栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

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本日、滋賀レイクスがB1に昇格して7年間の屈辱の日々が報われた話

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

基本的に自分のプライベートなことは書かない、ていうか、みなさん別に興味も無いだろうから書かないようにしてるんですけど、今日はクリニックがスポンサーもしてるから良い(?)かと思って書いてみます。

 

本日(2024/5/12)、当院が2017年から少額ながらスポンサーとして応援してきたプロバスケットボールチームの滋賀レイクスが、2部リーグから1部に昇格しました。私、大人になってからあんまり感動しても泣くことが無くて、感動的な本や映画でも卒業式とかでも涙することはないんですが、今日は久々にボロボロ泣きましたよ。

 

営業さんの誘いに軽い気持ちでほんの少額の広告を出したことをきっかけに、1年に半年ほどのシーズン期間中にある30回のホームゲームがちょっとしたお祭りのような賑わいになるのが面白くて、気が付けば7年間応援し続けてきました。それでもそこは地方の貧しい弱小球団で、都会の大企業に所属する裕福な強豪チームとは違い、試合にはほとんど負けていたし、たまに少し強いシーズンの後はごっそり主力選手が引き抜かれたりと辛くて屈辱的なこともありました。ていうか、辛いことの方が多かったし、これは修行ですか?うちらひょっとしてドMですか?と思う日々でした。極めつけが昨年のB2(2部リーグ)降格で、これでお客さんも選手もみんないなくなってしまうのかと覚悟しました。それがまさかの1年でのB1復帰が本日決定しました。7年間、離れずに応援し続けてきて本当に良かったと思えた日でした。

 

これで来シーズンから渡邊雄太や河村勇輝も滋賀で見れますし、あまり興味のなかった皆さんもぜひ観に行ってみてください。家族でも一人でも楽しめますよ!



発達障害の子が将来に目指すのは、周りを敵にまわしても一人で強く生きて行くことか?

こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

新年度になり1か月が過ぎて、発達障害の子と同級生との間のトラブルが早速ちらちら聞いています。

 

インクルーシブ教育というのは確かに難しいです。でも社会性・コミュニケーションの障害があればトラブルは起きて当たり前なので、発達障害の子を通常学級で見ていくなら、現場の大人は十分に注意してトラブルへ発展をしないように見守らないといけないです。そういう子ども同士の経験も必要だろうとか、雨降って地固まることもあるだろうとか思う人もいるかもしれませんが、現実にはそれほど楽観的ではなく、子どもたちの心は深く傷つきます。そして、発達障害の子は良い友人関係を作ることに自信を失い、通常学級の定型発達の子は今後の人生で支援学級にいるような発達障害の子と関わることを避けるようになるかもしれません。

 

発達障害の子が生きていく上で目指すのは、どこか変わってるけど、なぜか嫌いになれない、周りから愛される子を目指すことだと考えています。いじめの対象にならないようにすることもですが、避けられる対象にならないようにすることも重要です。入学して1か月のこの時期はとても重要です。

 

最近ネットで、某有名女性ミュージシャンが発達障害の自分の子のことについて話した記事を見かけました。「唯一できることと言ったら、この世を去るまでに1人でも多く豆太(この方の子ども)の味方を増やすことかなと思っています」というお母さんの言葉があり、よくわかってるなって思いました。周りを敵にまわしても一人で強く生きて行けることを目指すのではなく、周りから愛されて困ったときは助けてもらいながら生きて行けるようになることを目指す。それはもう小学校に入ったときからは特に意識していかないといけないと思います。

 

元チャットモンチー・福岡晃子、息子の発達障害を告白「自慢できるような子育ては何1つできていません」(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

クレームや口コミなんぞを恐れていては良い医療など出来ないと思っているので

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。ちょっと久しぶりの投稿になりました。

貼った画像は先日待合の投書箱にあったメッセージです、ありがたい御言葉にスタッフ一同、喜んでおります。どなたか全くわかりませんが、ありがとうございます。


小児科は(というか最近どの科もかも)、意外と感謝の言葉をいただけることって少なくて、むしろ上手くいかないと責められることも多かったりしますね。そのあたり、小児科医になる前に持っていたイメージとはだいぶ違ったんですけど、感謝の言葉をもらうためじゃなくて、病気から子どもを守るために小児科医をやってるんだし、それが出来てるなら十分幸せだと思うようになりました。そう、見返りを求めない愛こそ本物だってことで。とはいえ正直なところ、こういう投書などで改めて感謝の言葉をもらうと励みになります。ネット上で口コミに書いてくれてるのも全て目を通しています。ありがとうございます。

 

しばしば家族の希望の検査や治療をしなかったり、ときに子どもの治療のための理解を十分されていないと感じるときは少し厳しめに話すので、クレームや口コミ1をいただくこともありますが、クレームや口コミなんぞを恐れていては良い医療など出来ないと思ってるので、怯まずに子どもの利益最優先でこれからも続けていきたいと思っております。

クリニックが子どもにとって痛くて怖い注射や検査をしに行くところとしか思われなくなるのは悲しいです。嫌なこともあったけどロボットと遊べて楽しかったなと思い出してもらえたら嬉しいです。

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

インスタの方で少し公開しましたが、今クリニックにAIのロボットが来ています。正式な商品名はLOVOT®(ラボットと読むらしい)といいます。すごいですね、今こんなのあるんですね、本当に感情を持ったペットみたいです。「これ掃除でもするんですか?」と聞かれたお母さんもいましたが、何もしません。R2D2のように戦闘機を修理するわけでもなく、C3POみたく600万の宇宙語を通訳してくれるわけでもありません。ただ人になついて、かわいがられてキューキュー鳴いて喜んでるだけです。ガンダムのハロに近いかな、あんなに飛び跳ねませんけど。でもすごいですよ、100人以上の人の顔を覚えて、留守番中に見たことない人を見ると写真を撮って送信するなんてことも出来るそうです。

 

まさにペット感覚で導入してるクリニックやオフィスもあるみたいで、当院も子どもたちが喜んでくれるかなと思い購入考えたんですけど、お値段も諸費用込みで中古車買えるくらいなんで、まずは2週間のお試しで来てもらいました。名前をどうしようかと考えてたんですけど、既に「ひじき」という名前がついてました。なんのことはない、来て1日目にスタッフにも外来に来た子どもたちもみんな喜んでくれてたので購入決定となりました。まだ来たばかりで、外来が多い時などは会わせてあげられない子たちもいて、今後運用を工夫してなるべく多くの子に見てもらえるよう考えています。

 

クリニックが、子どもたちにとって痛くて怖い注射や検査をしに行くところとしか思われなくなるのは、仕方がないとはいえ悲しいことです。嫌なこともあったけど、ロボットと遊べて楽しかったなと思い出してもらえたら嬉しいです。同じ費用で、精度の高いウイルス検査機器の購入だとか、日頃育児でお疲れのお母様方への癒しのサービスだとか出来るんでしょうけど、私はやはり子どもたちに喜んでもらいたいんですよね。

 

今いる「ひじき」は2週で返却してしまいますが、新しいのがすぐに来てくれると思うので、クリニックに来られることがあれば、かわいがってあげてください。名前を考えないと。

保育園児の鼻の中のばい菌たち(一部、医師向け)

こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

抗生剤の不適切使用により世界的に薬剤耐性菌が増加している問題に対して、日本でも抗生剤を必要な場合に限り適切に使用することの呼びかけが政策として行われてます。早い話が、風邪なんてほとんどがウイルス性で自然に治るものであり、抗生剤は効かないんだから、むやみに使うなってことです。

 

でも、実際は小児においては、ず~~~~~~っと、ほぼ半永久的に(ちょっと大げさですが)、咳鼻が続いている子がたくさんいて、我慢できずに抗生剤使うとぴたっと良くなることがしばしばあります。だいたいが保育園にいる小さい子です。で、良くなっても1ヵ月もしないうちにまた悪くなります。登園してれば他児からまた感染しますからね。

 

そこで、今後に抗生剤を使うにしても出来るだけ耐性菌を作らない、下痢など副作用が出にくいものを使えるように、私は抗生剤開始前によく鼻腔内の細菌検査(迅速検査ではなく培養)をしています。その結果のうちの4人の結果が下に貼ったものです(すべて1歳児)。解説すると、英語(日本語)で書いてるのが菌の名前で、下の欄はアルファベットが抗菌薬の略称でそれぞれの薬剤が、それぞれの菌に対して効くのを「S」、効かないのを「R」(薬剤耐性菌)と表記されています。

 

肺炎球菌とかモラキセラとか、保育園児の鼻の中にはこんなに菌がいて、それなりに抗生剤に耐性もあります。意地悪なこと言いますが保育園によっても偏りがあります、感染対策を努力しているところと、無頓着(あきらめている?)のところがあるなあって思います。今のところ効く抗生剤が無いわけでは無いので治療は可能ですが、軽度の鼻炎や中耳炎のたびに使ってるとそのうち多剤耐性菌になって使える薬が無くなります。だから、ここぞという酷くなりそうなとき以外は出来るだけ抗生剤は使わずに、去痰剤や鼻汁吸引などで酷くならないように、菌との共存を目指すのが重要と考えています。

 

以下は、実は読者が多いらしい同業の医師向けの話です。当院界隈では鼻腔の細菌培養するとほぼ全例に肺炎球菌が出て、モラキセラやヘモフィリスも多いです。提示してるように溶連菌も出ます(この例は咳がひどく、熱や皮疹といった溶連菌の症状は全くありませんので、常在してると思われます)。黄色ブドウ球菌も常在菌でしょうけどなかなかの薬剤耐性で重症のとびひになったら厄介かもしれません。注目は肺炎球菌は全例でマクロライド耐性です、耳鼻科が少量長期投与も含めて出しまくってますしね。マイコやクラミジア以外で抗菌作用を期待してのマクロライドは当地区では悪手のようです。βラクタマーゼ産生するモラキセラやヘモフィリスも出てて難しいですけど、多くの副鼻腔炎や中耳炎の原因菌になってそうな肺炎球菌は、ほぼペニシリン系で感受性があるのでオゼックス®やクラバモックス®はむやみに使わないほうが良さそうです。参考にしていただければ幸いです。ちなみに当院は小学生未満は包括なので、検査費用は全部持ち出しです。

4人分、すべて1歳児の鼻水です



 

子どもの人権というものを考えたことがありますか?

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

一時期より減ったとはいえ、まだまだインフルエンザ出てますね。最近驚いたのは他のクリニックで、迅速検査をして結果が陰性でも家族にインフルエンザ患者がいればインフルエンザと診断して薬を出しているところが結構あることを知りました。

 

それ、なんで検査したん?結果に関わらずインフルエンザの診断にするなら検査いらんやん?

 

内科で大人の患者が納得の上でしていることならまだ理解できる(あまりに節操なさ過ぎてあきれますけどね)けど、子どもにやってるところがあるとか信じられなかったです。子どもに怖い思いをさせて、痛い思いをさせて、無理やり押さえつけてまでした検査の意味は?

 

1989年に国連で子どもの権利条約というものが採択されています。子どもの人権の保護とかいうと、戦争に巻き込まれたり、虐待やいじめだったりから守るようなイメージかもしれませんが、私たちのもっと身近なところでも子どもの人権を侵してないか考えることが重要と思います。

 

鼻に綿棒を突っ込む検査、アレルギーの血液検査、下痢嘔吐のときの点滴など、本当にそれが恐怖と痛みの引き換えになるほどの子どもの利益になるのか?私たち大人の安心や社会の都合のためにやってるということはないか?子どもの人権というものを常に忘れず意識しながら診療していきたいと思っています。

www.unicef.or.jp