栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

厚労省が3回のHPVワクチンを4か月で完了する短期接種方法を全国自治体に提示したのでまだ間に合います

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

先日ちょろっと触れたのですが、HPVワクチンはやむ得ず接種期間が6か月とれない際には、最短4か月で接種する方法が添付文書に記載されています。そのやり方が公費で出来るのか確信持てなかったのですが、厚労省がその短期接種方法を提示したというニュースが出ました。ということは、4か月の最短接種でもキャッチアップ接種の対象になると考えて良さそうです。ですので、9月中に1回目を接種出来なかった方も、まだ無料で3回とも接種が出来ます。

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個人的には標準的接種の間隔が最も効果があると思うので、積極的にこの短期接種をお勧めする気にはなりません。むしろ、3回自費接種したら10万ちかくかかるものが、まだ始めの2回接種はキャッチアップ対象期間で出来るし、3回目だけ3万ほど(うちは28000円)払ってでも標準接種の方が良いと思います。うん、自分の家族ならそうします。

 

3万(うちは28000円)って金額、どう考えますか?お父さんが飲み会に行くと1万くらい払うでしょう、年齢的にも部下の分も出さないとでしょうし。それを3回我慢すれば、娘が20代、30代で子どもが出来ない体になったり、まだ幼い子どもを残して死んでしまうかもしれないガンを防げるんですよ。

 

ともかく3万(うちは28000、しつこい!)払って標準接種にするにしても短期接種にするにしても、接種しないよりははるかに良いですし、キャッチアップ対象者の方は出来るだけ早く1回目を接種しましょう。