栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

クリニックの待ち時間問題の検証①(感染患者の個別待合室の渋滞)

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

しばしばご指摘を受けるクリニックの待ち時間問題について検証したいと思います。予約して時間通りに行ったのに長時間待たされたとクレームいただくことがあります。本当に申し訳ないです。クリニックはおそらくどこも同じと思いますが、だいたいの一人の診療にかかる平均時間を想定します。それは人により検査や説明に長く時間がかかったり、逆にキャンセルや時間通りに来れない人が出ることも踏まえつつ、予約枠を作っていきます。すべて想定通りに進めば待ち時間はほぼ無いのですが、現実的にはなかなかそうも行きません。ちなみにうちでは一人あたり4分の想定で予約枠を作り、待ち時間表示をしています。

 

想定が崩れる要因はいくつかありますが、当院で大きいものの一つは感染症状がある患者さんの待合室渋滞問題です。うちでは感染症状(発熱、咳鼻、下痢嘔吐、感染が疑われる発疹など)があると家族ごとに個室でお待ちいただいています。現在3室で回していますが、感染患者さんが連続して来院されると部屋が足りなくなり、部屋が空くのを待つために駐車場で待機いただくことがあります。実は開院当初は、感染患者と非感染患者とでざっくり分けてただけで、感染症患者さんどうしで同じ待合室で待ってもらってたんです。コロナ対応が必要になったときに今の体制に変わったんですが、別にコロナじゃなくても同じだよねって話で、コロナ対応が必須で無くなった今でも継続しているんです。RSウイルスが治りかけで咳がまだ続くと受診した赤ちゃんと同じ待合室にインフルエンザの子がいたら、そりゃ赤ちゃんがまたインフルエンザにかかるじゃないですか。開院当初はなぜこんな当たり前のことに配慮が出来てなかったんだろうと恥ずかしく思っています。

 

一応、出来るだけ感染患者さんが連続しないように予約を組んでいます、例えばアトピーや便秘などの定期受診の予約などは感染症状が無く来院されると想定して分散して予約を入れています。でも、実際は定期受診で来院されるときに咳鼻症状があれば、感染待合が空くのを待っていただかないといけなくなります。もし風邪ひいてなければ非感染待合に入ってもらいすぐに診察に入れていたところを。

 

今後クリニックを改築出来るなら個別待合室をなるべく多く整備したいと思っています。でも、うち借家なんで難しいかな。待ち時間問題の検証はまだまだ続きます。今日のところはこのへんで。