栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

午前診療の順番取り予約の開始時刻が当日8時45分⇒前夜19時00分に変更となります。

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ホームページやアイチケット予約サイトには先週から告知していますが、午前診療のインターネット順番取り予約の開始時刻が6月24日(月)外来から変更になります。今までは当日朝8時45分からでしたが、このたび前日夜19時00分から開始となります。つまり6月24日(月)外来の予約は、前日である23日の19時00分からになります。

 

なぜ変更することにしたかというと、当日朝になってからでないとその日の予定が立たないという声があったり、患者さんが多い日などは8時45分になったと同時にあっという間に順番予約が進んでしまい、アーティスト公演のチケット予約みたいで使いづらいと思ったからです。

 

前日からの予約ですが時間指定ではなく今まで通り順番取りです。近隣の医院の多くがしているように時間枠指定予約の方が患者さんは予定を立てやすいのだと思いますが、これまでの当院の診療スタイルを考慮して今回は順番取り予約のままで変更しませんでした。今後、要望が多ければ時間指定枠も検討していきたいと思っています。

 

前日に予約したけど当日朝までに元気になったので予約をキャンセルするという人が多く発生すると思いますし、今まで通り8時40分までに入り口に並ばれた患者さんは当日受付枠で診察します。予約の際に表示される待ち時間は目安なので、診療が始まったら時々待ち時間を時々確認して、順番が近付いたら気を付けてご来院下さい。

 

よろしくお願いいたします。

湿疹がないところをかゆがるときは

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

どうしたことかもう6月下旬というのに関西は梅雨に入りませんね、このまま入らないのでしょうか。そんなことってあるんでしょうか?

 

梅雨入り前ですが暑い日が増えてきました。最近、お子さんが首とか腰(パンツやオムツ内の)とかを掻きだしてませんか?湿疹治療が順調に進んで、ステロイドの外用回数を減らしてきてた患者さんでも、最近かゆがるので毎日塗っていますと言われる方があります。良く聞くとそこに湿疹が出てきたわけではないが掻いて赤くなるので追加外用しているとのこと。おそらくそれは汗+べとつく系の保湿剤による痒みと思われます。

 

こういう湿疹が順調に良くなってきてる方は真面目に保湿剤もしっかり塗ってくれてることが多いので、冬場の感覚で保湿してると汗が蒸発しにくくなり痒みが出てきている可能性があります。首やオムツ内などの乾燥しにくいところは保湿剤を少なめにするか、夏場だけクリーム剤をローションやフォーム剤のさっぱり系に変えてみても良いかもしれません。当院でお勧めしてるワセリンパックもそのような部位は薄めにパックしましょう。汗がたくさん出る原因になるお風呂もなるべくぬるめ短めにしてくださいね。

 

こういったこともそうですが、湿疹の治療は病院で薬だけもらって保護者の自己流でやろうとすると上手くいきません。有名なプロアクティブ療法も必ず医師と相談しながら調整するようにしましょうね。

皮膚のバリア機能測定してます

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

最近感染症も少なめになり、平日午前外来の後半はほとんど皮膚科になったかのように湿疹治療の患者さんが続くことがしばしばです。

 

当院では乳児湿疹もアトピー性皮膚炎も、治療の基本はプロアクティブ療法と呼ばれる、見た目の湿疹が消えてもすぐに薬を止めずにゆっくりと再発しないように外用回数を減らしていく方法をとっています。といってもどこかで減らさないといけなくて、そのタイミングの見極めは結局は私の勘に頼ることになります。開業以来かなりの数のプロアクティブ療法をやっていますがそれでも減らすタイミングに悩むことがありまして、何か指標になるものはないかと考えて導入したのが下の写真のものです。

 

経皮水分蒸散量(TEWL:transepidermal water loss)の計測器です。このTEWLは皮膚バリア機能の指標となり、湿疹が再発しにくい、乾燥しにくい正常なバリアをもつ皮膚かどうかを調べることが出来ます。皮膚に10秒ほど押し当てるだけの痛くも痒くもない検査です。参照:https://www.kao.com/jp/binkanhada/skin_02_06/

 

また、湿疹が治ってステロイド剤を減らしても毎日のスキンケア(保湿剤など)は欠かさないようにお願いしていますが、つい見た目がきれいだと保湿剤まで塗らなくなってしまう保護者もおられます。そうならないようにTEWL値を示して、まだまだ湿疹が再発しやすい状態で保湿剤は継続する必要があることを納得していただくのにも使っています。

 

実際問題、ステロイドプロアクティブ療法にしろ、1日2回以上の保湿剤にしろ長期間続けるのは大変だと思います。でも、初めに頑張って皮膚のバリアを強くしてあげれば、将来的には湿疹が再発しにくい、保湿剤を多少さぼっても乾燥しにくい肌になるので一緒に頑張りましょう。
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おとなの予防接種を受けましょう(風疹第五期定期接種について)

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

下の画像のようなものが私にも届きました。皆さんの家庭のお父さんにも届いて無いでしょうか?風疹の定期予防接種のクーポン券です。昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象とした大人の予防接種です。あれだけ検査なんぞいらんと私が書いたのに(厚労省の役人はこんなブログ読んでないに決まってますがw)、抗体検査をしてから抗体価が低いのを確認しないと接種出来ません。しかし検査から接種まで全部無料で出来ます。風疹対策ですが、麻疹風疹ワクチンを使うので麻疹対策も出来ます。折角無料なので対象のお父さんは期限内にぜひとも接種しましょう。

 

なお、妊娠希望女性や対象年齢から外れる男性配偶者に対する接種も各自治体(栗東市http://www.city.ritto.lg.jp/soshiki/kodomokenkou/kenko/oshirase/8058.html)で費用助成しているところも多いので是非検討してください。

 

お子さんと一緒にお父さんもこれを機会に麻疹風疹予防接種はいかがでしょうか?当院で抗体検査からワクチン接種まで可能です。お気軽にお問い合わせください。

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母乳や栄養のお悩みはなるべく早く相談を

こんにちは。栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

生まれて間もない赤ちゃんで、「なんか母乳が足りてないみたいでよく泣くんですけど、ミルク足した方が良いですか?」みたいな質問されることがあります。本当に母乳が足りてないなら必ず体重増加が悪いので、体重がよく増えてたら泣くのは母乳の問題では無いでしょう。体重が増えてなくて不足が疑われるときも飲ませ方に問題があるケースが多いようです。私は全くわかりませんが、当院の授乳指導をしてる保健師助産師によると乳首のくわえ方が浅いことが多いらしいです。相談いただければ実際に授乳しているところを見せてもらい指導させていただきます(もちろん私ではない)。その他には赤ちゃん自身の筋肉や神経、心臓の病気などで飲めないこともあります、程度によっては精密検査が必要になります。このへんはもちろん私の担当です。

 

母乳や栄養のお悩みの解決は早いほど良いので、気になったらデビューワクチン(2ヵ月)まで待たずに相談受診していただければと思います。なお、授乳に関する相談は対応出来る保健師助産師がいないときもありますので、明らかに授乳に関するときはあらかじめ電話で確認いただければと思います(ワクチンのときには大概います)。

不登校を何とかしたい

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

時期柄なのでしょうか最近不登校の相談が多いです。発達障害不登校などの新規相談外来は停止したままなのですが、もともとかかりつけとして受診してくれてた方には極力相談には乗るようにしています。開業して4年が過ぎて、小さい頃からよく来てくれてた子が学校に行きにくくなって親子で困っている様子を見ると、私も心が痛みます。

 

何とかしてあげたいとは思うけど、学校での情報が全く無いとかかりつけ医としても手の出しようがありません。自閉症スペクトラムでそもそも学校という環境に馴染まないのか、いじめがあるのか、新しい担任の対応が悪いのか。原因により全く対応が異なりますから。

 

皆さんに話していますが、一つ言えるのは学校側には複数の先生に対応してもらうことが大切です。担任が一人で対応してないでしょうか?不登校は最初が肝心です。なかなか複数対応をしてくれないときは校長先生に直接相談することを勧めています。学校として組織で対応してもらうようにしましょう。ていうか、いつの時代も一定数の不登校は存在するはずなのに、いまだに初期対応のマニュアル化も出来ていない学校が多いのには閉口します。

 

「学校なんて行かなくたって」と開き直るのも状況によっては止む得ないかもしれませんが、子ども自身の自己評価はやはり下がりますし、昨今の引きこもり問題も頭をかすめると、何とか解決して登校出来るならして欲しいですよね。

 

滋賀レイクスターズの選手が来てくださいました!

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

このブログには医療や育児に関すること以外は書かないルールにいつからか決めていたのですが、最近ちょっと楽しい出来事があり記事にしてしまいます。

 

一昨年から滋賀のプロバスケットボールチーム(Bリーグ)である「滋賀レイクスターズ」に広告を出しています。先月をもって今シーズンの試合がすべて終了ということで、昨日営業さんと選手二人が挨拶に来てくださいました。背の高い方がプロ1年目若手有望株の紺野ニズベット翔選手、もう一人はBリーグのファンなら誰もが知っているベテランで副キャプテンの伊藤大司選手です。二人に来てもらったのは実は当院スタッフのずうずうしいリクエストだったりします。二人ともフレンドリーにサインや写真撮影に応じてくれて、たくさん話もしてくれて、スタッフみんな大喜びでした。今シーズンは二部リーグに降格を危ぶまれるほど負け試合が多かったのですが(なんとか残留)、来シーズンはもっと勝ってくれると約束してくれました。もう今から9月の開幕が待ち遠しいですね。

 

写真はそのときにいたスタッフと、たまたま来ていたスズケンの担当さんとで、記念撮影。

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