こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
一時期より減ったとはいえ、まだまだインフルエンザ出てますね。最近驚いたのは他のクリニックで、迅速検査をして結果が陰性でも家族にインフルエンザ患者がいればインフルエンザと診断して薬を出しているところが結構あることを知りました。
それ、なんで検査したん?結果に関わらずインフルエンザの診断にするなら検査いらんやん?
内科で大人の患者が納得の上でしていることならまだ理解できる(あまりに節操なさ過ぎてあきれますけどね)けど、子どもにやってるところがあるとか信じられなかったです。子どもに怖い思いをさせて、痛い思いをさせて、無理やり押さえつけてまでした検査の意味は?
1989年に国連で子どもの権利条約というものが採択されています。子どもの人権の保護とかいうと、戦争に巻き込まれたり、虐待やいじめだったりから守るようなイメージかもしれませんが、私たちのもっと身近なところでも子どもの人権を侵してないか考えることが重要と思います。
鼻に綿棒を突っ込む検査、アレルギーの血液検査、下痢嘔吐のときの点滴など、本当にそれが恐怖と痛みの引き換えになるほどの子どもの利益になるのか?私たち大人の安心や社会の都合のためにやってるということはないか?子どもの人権というものを常に忘れず意識しながら診療していきたいと思っています。