栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

重心病棟24時とかどう?

はい、今日は県の重度障害児・者の在宅医療についてざっくばらんに話し合う「ざっくばらん会」に行ってまいりました。先日述べたような小児の訪問診療をする診療所の不足問題の他に、それをバックアップする一時入所や入院に対応出来る病院の整備などいろいろな問題もあって話し合われました。その中で私は、若手小児科医に重心医療は人気がないので、何か興味を持ってもらう方法も考えて欲しいことを訴えました。いくら強固なネットワークを作っても、それを担っていく若手がいないと続きませんからね。

 

人気が無いというより、苦手意識を持ちやすいのだと思います。聞いたこともないような基礎疾患、気管切開に人工呼吸器、経管栄養、てんかん発作と、通常の小児とは全く違う要素がたくさんあり、わかりにくいこと。ちょっと油断するとアッという間に重症化すること。点滴がウルトラ級に難しいこと、本人とのコミュニケーションが取りにくいこと、若手医師に手厳しい家族が比較的多いことなど、いろいろ考えられます。

 

会の中で、吉岡先生が重心医療をやるようになったのはなぜですか?と聞かれて、即答出来ず、ちょっと困ってしまいました。なぜだっけ?小児の神経を勉強する中で自然とくっついてきたような感じ?会が終わった後も、いろいろ思い出しながら考えていました。で、結論を書こうと思ってたのですが、まとまらないので、また改めて書こうと思います。

 

ただ、医学生を含めて若手の興味をひくのは、わりと単純にカッコよさだったりします。ドラマやドキュメンタリーにされやすい救急や新生児、血液は安定して人気です。重度障害児医療は患者はドキュメンタリーにされやすいけど(24時間テレビとかね)、その中での医者の扱いはアッサリしてますからね。キムタクとか福山雅治とかに医者役してもらって、「重心病棟24時」とか作ったらどうだろう?診療ネットワーク作りのための◯億の補助金をちょっとだけ分けてもらって、制作会社にドラマを作ってもらうってのはいかがでしょうかね?