昨日の記事の真ん中へんからの続き。
なぜ、重心医療をしているかというと、小児神経やってれば自然とやるようになるのはまず本当です。でも、小児神経科医でも重心を避けたがる人もいます。昨日挙げた、重心医療のハードルを上げている数々の要素はほとんど私自身も感じていたことですが、最後の「若手医師に手厳しい家族」という要素は、幸い私は直接担当することが少なかったようです。私が色んなへま(点滴がとれなくて何十回も針を刺したり、検査値の異常を見逃したり、、、)をしても、いつも感謝と信頼の言葉をかけてくれる患者家族が多かったように思います。それで様々な難しい要素も苦に感じずにやってこれたのかなと思います。
医者って若いときは自信を無くして精神的に弱ってることが多いので(最近はそうでもないかな)、そういうときに一番助けになるのは、上級医の誉め言葉でもなく、臨時ボーナスでもなく、看護婦さんのやさしい励ましでもなく(いや、これは結構効くかも)、やはり患者さんからの感謝の気持ちなのではないかと思います。それさえあれば、大抵のことは乗り越えられるんじゃないかと。
家族が医師に厳しくなるのは、自分の子どもをよく診て欲しい気持ちからきてるのは重々承知してるのですが、医師がそこを受け容れられるようになるのはかなりの経験が必要なので。情けない話とか思わずに、どうぞよろしくお願いします。