こんにちは。滋賀県栗東市の栗東よしおか小児科院長の吉岡誠一郎です。結局コロナワクチンのことを書きます。要望も多いので。
集団免疫って言葉が一般化して説明しやすくなって嬉しいです。ワクチンは個々の感染や重症化を防ぐのはもちろん、多くの人が接種することで社会全体の流行が抑えられます、これを集団免疫といいます。このために持病のために接種出来なかったり、体質でワクチン効果がない人でも感染から守れます。さらにまあまあ胸糞悪いことに(言葉が汚くてすいません)、このおかげで麻疹や水痘など一切ワクチン接種しない人たちも感染せずに済んでいます。
新型コロナの収束は国民ほとんどが感染しつくされるか、ワクチンの接種率が上がり集団免疫を獲得しない限りは長期にわたり難しいでしょう。現状のきまりでは、感染者(ワクチン接種の有無にかかわらずですが)が出ればその濃厚接触者や所属団体(部活とか事業所とか学校とか)の活動は制限されて2週間自宅待機や休業休校を強いられます。
コロナワクチンを接種しないのも権利だと主張する人たちは、もちろん自分が罹患して重症化してお亡くなりになっても自己責任とお考えでしょうが、あなた方がまとまって無人島にでも行っていただかないことには、周りのワクチン接種した人たち(もしくは接種がやむえず出来ない人たち、子供たち含めて)まで多大な損害を被るわけですよ。
2回も痛い思いをして数日腕が挙がらず熱も出て、さらに将来的な副作用が万が一でもあるかもしれないという不安を抱えて、みんな接種しています。誰だってしなくて良いならワクチンなんてやりたくないですよ。接種しない権利を振りかざして、ちゃっかり周りが形成してくれてる集団免疫に守られて、ちょっとずるいんじゃないのと個人的には思います。