栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

本当はインフルエンザワクチンはみんな接種した方が良いんだけど

こんばんは。滋賀県栗東市栗東よしおか小児科院長の吉岡誠一郎です。

 

9月も半ばを過ぎました。例年ならこの時期には既にインフルエンザワクチンの予約が開始されてたと思うんですが、今年はなかなか難しい状況です。明らかに供給量が減ることがわかっています。実際どのくらい減るのか、いつから納品されるのかなど正確な情報が来ないのです。

 

昨年は政府がコロナとインフルの同時流行が怖いからと高齢者優先で接種を推奨し、自治体からは補助が出ることになり、いつもは接種しない人までするようになったりで、昨年は昨年で混乱してました。今年だって全く状況は変わらないのに、昨年全く流行しなかったからか完全にインフルエンザに関してノーマークになっていますね。対コロナの感染対策でインフルが流行しなかったのだから、今年も大丈夫だろうというのは見通しが甘いと思います。同様に昨年流行しなかったRSウイルスが、今年は大流行したのです。

 

随分お待たせしましたが、ようやく連休明けの9/21(火)から、かかりつけ登録のある小学校入学前の乳幼児さんから予約を開始します。かかりつけ登録の有無や年齢の確認が出来ないため、今年はネット(アイチケット)からの予約受付はしていません。インフルエンザ脳症などのリスクが高い乳幼児から優先してワクチンを確保する目的です。小学生以上でかかりつけで受診をしていただいてる患者さんはもうしばらくお待ちください。例年は保護者や成人の患者さんでも希望されれば接種するのですが、申し訳ありませんが今年は確約出来ません。

 

予約方法もややこしくてすみません(詳細はホームページをご確認下さい)。悩みに悩んだ方法です。本当は流行を出来るだけ抑え込もうとするなら、子ども本人だけでなく同居家族みんなが接種するのが理想です。コロナ同様にインフルエンザも多くの重症患者が出るウイルスです。「今年はワクチン足りませーん、しょうがないですねー」じゃなくて、もうちょっと真剣に在庫を確保するように、対策に取り組んでくれる行政であって欲しいです。