栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

子どもを新型コロナから守りたければ、ワクチン接種出来る家族は全員接種するのが最低条件です

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

ようやく新型コロナの第5波もピークアウトしてきたようですね。今回すでにワクチン接種が高齢者から開始されていたおかげで、これまで重症化患者の大部分を占めていた高齢者が減って、65歳未満の中年層以下がメインとなりました。また、今回流行したデルタ株はこれまでの株より子どもにも感染しやすく、以前より学童保育や放課後デイなどの施設でのクラスターが増えました。

 

この先第6波が来るかわかりませんが、来るとしたら既にワクチンを済ませてるであろう12歳以上の人々は守られるでしょうけど、今現在も接種したくても出来ない小学生、乳幼児の間で大流行するのではと心配しています。以下のリンクのように、海外の一部では2歳以上の子どもに接種を始めたところもあるようですが、日本を含めて主要な先進国では子どもの接種は進んでいないし、次の国内の流行には間に合いそうにありません。今後流行する変異株は間違いなくこれまでより小児を重症化させるだろうし、恐怖でしかありません。

 

今、子どもたちを守るために出来ることは、ワクチン接種率を可能な限り増やして集団免疫を構築して流行全体を抑えることです。家族に小さなお子さんがいるのにワクチン接種を迷っている方がいるのに驚いています。ご自分だけではなく、ワクチンで守ってあげられない子どものためにも、出来る方は接種して欲しいと思います。

 

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