栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

小学生が接種しないといけないDTと日本脳炎のワクチンを忘れてませんか?

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

お盆真っ只中ですが、当院は普段のカレンダー通りに診療しています。やはり、帰省中や遠方の方が多いです。それとは別に、だいぶ下火になってたマイコプラズマがまた増えてきてます。夏休み中なのになんで流行るんでしょうか、不思議ですね。しかも、本来特効薬のはずのクラリシッドやジスロマックが効かないマクロライド耐性菌が多いようです。熱や咳が長引いてる就学前の年長さんくらい以上の方は、ご注意ください。

 

で、主題はワクチンの話ですが、夏休みに入ったら学童の定期接種ワクチンであるDTワクチンと日本脳炎2期が増えると思ってたのですが、あんまり来られてません。DTはジフテリア破傷風の予防ワクチンで11歳から13歳未満で、日本脳炎は9歳から13歳未満で打たないといけません。一応、DTは小6で、日本脳炎は小4での接種が勧められてます。DTは0.1mlしか注射しないので(他はほとんどが0.5ml)、痛みも少ないです。

 

みなさん、忘れてませんか?ちょっと地味なイメージのワクチンですが、すべて感染発症したときはミゼラブルな経過をたどりますから、必ず接種しましょう。

 

ところで、このミゼラブル(訳:悲惨な)な経過という言い方は医療者の間ではよくされます。重症化などといった表現よりも怖くないですか?あえて使ってみました。