こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
6月に入ったというのに、プール熱も手足口病も、最近では溶連菌なんかも流行しています。実は5月の延患者数は今年に入り最高でした。そう、通常小児科の繁忙期のはずの1~3月よりも多かったのです、しかも5月は連休もあったのに。
プール熱(アデノウイルス)とか特にひどくて、ある保育園は全滅なんじゃないかってくらい次々に受診に来られました。冬のインフルエンザよりひどい。正確にはどうなのかわかりませんが、アデノはインフルエンザと同等かそれ以上の感染力と重症化リスクがある印象です。その上、ワクチンはなく、効果のある抗ウイルス剤もありません。
インフルエンザワクチンの効果について疑問を感じている方も多いと思います。実際毎年いくらかは流行するので。しかし、最近のプール熱の暴れっぷりを見ていると、なんだかんだでインフルエンザワクチンの効果は出てたんじゃないかと思いました。
というわけで、全く季節外れですが、インフルエンザワクチンも必ず接種しましょう。製薬会社さん、在庫切れにならないようにしっかりたくさん作っておいてくださいよ!