子どもが発熱時に、熱性けいれんが起きないか心配という保護者にやっておいて欲しいこと
こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
発熱で受診される方の中で、過去に熱性けいれんをしたことがあるから熱が心配だと言われる保護者の方がしばしばおられます。そして6時間間隔で解熱剤を入れ続けたり、おでこやら脇やらいろんなところに冷えピタを貼ったりされます。熱性けいれんは熱が高いほど起こしやすいなどといったことはなく、一番は体質が原因なので、ウイルス感染などで熱が出るような状況なら、起こすときは起こします。残念ながら防ぎようがありません。
私たちが発熱時のけいれんを診た時には、脳炎ではないか?てんかんではないか?などと怖い病気の方から考えて、それをある程度の否定を出来た後に「熱性けいれん」と診断します。その一番の手掛かりになるのは発作型(発作の様子)です。今ほど携帯電話ですぐに動画が撮れるような時代ではなかったときは、この発作型はひたすら目撃者の証言のみで想像するしかありませんでした。ですから、家族がけいれんは左右差は無くガクガクしたと言っていても、実際にはいつも右腕を伸ばし、左腕は肘から曲げているような姿勢で固まるといった典型的なてんかん発作だったということも珍しくありませんでした。
ですから、もし熱性けいれんの経験があって発熱時にいつも心配しながら、解熱剤をスタンバイさせて体温計とにらめっこしてるのではなく、けいれんが起きたときに素早くかけているものを取っ払って動画撮影開始し、それと同時に救急車の要請が出来るように練習やシュミレーションをしておいて欲しいと思います。