栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

抗生剤が出された患者に便秘薬を中止するよう指示する薬剤師

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

当院では便秘の子も多く診ていますが、中耳炎だとか溶連菌だとかマイコプラズマだとかで抗生剤が必要な状況になって処方されると(当院からでも他院からでも)、薬局で勝手に薬剤師が便秘薬の中止を指示していることがあります。これを聞くたびに私は激しく憤慨しております。もう二度とその薬局は使わないようにと言いたくなります(言わんけど)。

 

抗生剤は腸内の善玉菌も含めて皆殺しにするので、確かに下痢することも多いのですが、すべての患者でそうではありません。ときに、逆に便秘になってしまう人もいます(私がそうです)。便秘の子どもって発達障害の子も多いし、比較的過敏な子が多くて便秘状態になること自体が他人よりストレスになる上に、どうにも出なくなったときに行う浣腸に人一倍恐怖を感じていることも多いです。しゃーなしに押さえ込んでクリニックで浣腸するときもあるんですが、体の大きな子になるとすごく大変です。大人何人もで羽交い絞めにして行うので子どももトラウマになるくらいの恐怖体験になります。

 

無知な薬剤師の勝手な指示が原因で、それまで順調に行ってた便秘治療が崩れて浣腸の恐怖をも体験させてしまうのはやり切れませんよね。もし、便秘薬を続けながら抗生剤で下痢になったら、その時点で便秘薬を止めれば良いのです。便秘薬に限りませんが、薬剤師の指示でも、医師から処方されてる薬を止めるかどうかは必ずその医師に確認するようにしましょう。