栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

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母乳のこと気軽に相談してください

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

母乳ケアに詳しい助産師さんが入ってくれたことをきっかけに、9月から正式に母乳外来を始めてみたのですが、予想以上にご利用いただいています。ここにこんなにニーズがあったのかと驚いています、そんなにみなさん困っておられたんですね。母乳のことは小児科では相談出来ないと思われてた方もいたみたいです。母乳外来といっても一部の助産院や病院のように無理矢理完全母乳を押し進めることもありませんし、もちろん出来るだけ母乳育児を希望される方には赤ちゃんの状態を見ながら可能な限り意向に添えるように進めています。軽度の乳腺炎などには医療機関として処方など対応しますが、そこまでしなくても授乳のやり方を変えるだけで解決することも多いです。母乳相談からそのまま離乳食などの栄養相談に移行していくことも多いですし、湿疹が出てくる前からスキンケアについての話も一緒にしたりしています。

 

 

時間やスペースなどの関係で当院で予防接種を施行中または開始予定の方に限らせてもらっていますが、ぜひ気楽に相談してください。トラブルが起きているなら早めに対応するのに越したことはないので、心配なことがあればまずはお電話で問い合わせいただければと思います。

ロタワクチンはロタリックスとロタテックのどちらにするか?

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

秋は適度な間隔で祝日がやってきてくれて嬉しいです、身体的にも精神的にもかなり休めます。その連休最終日の夜中に書いています。

 

来年から定期接種化が決まったロタワクチンについてです。このワクチンはロタリックスとロタテックの二つに種類があって選ばないといけないのですがどっちにするかという話です。当院はロタリックス推しです、価格も少し安めに抑えています。それでもロタテックを希望される方には注文して接種しています。両者の違いはロタリックスは1種類の弱体化したウイルスしか入ってないのに対して、ロタテックは5種類入っています。でもロタリックスは他の種類のウイルスに対しても効いてくれる(交差反応といいます)ように作っているので1種類(1価といいます)だけだけど大丈夫ってことになってます。だから効きめは両者変わりがないことになっています。あとロタリックスは2回接種でロタテックは3回接種です。

 

それでもやっぱ5種類入ってた方がええんとちがうん?って思う方がロタテックにするのだと思います。私は効き目が同じというのを信じて飲みやすさ(飲ませやすさ)重視でロタリックス推しにしました。まず内服回数がロタテックだと3回なので早く開始しても4ヵ月時に飲まないといけません。赤ちゃんもこの頃になると味がよく分かるのか、この飲んだ後には数本の注射をされることを過去2回の経験で記憶してるのか、この3回目を飲ますのに手こずることが多いのです。ぐずって飲んでくれなかったり、口に含んでも飲み込まずにべ~って出しちゃったりします。前回は美味しそうに飲んでたのにぃ~ってなります。あと1回の内服量はロタリックス1.5mlに対してロタテックは2mlと多いのです、結構この差が大変だったりします。飲む回数が多いうえに飲む量も多いってなんやねんって話ですね。

 

ロタリックスとロタテックのどちらかしか出来ない病院も多いです、混在してるとロタリックスで始めた子にロタテックを間違えて飲ませちゃうようなリスクもありますからね。当院では両方OKで間違えないように注意してやっていますが、出来るだけロタリックスにしてもらうと医療側として私の気分的には楽になりますんでよろしくお願いします。

 

で、やっぱり高いお金払ってでも接種した方が良いの?ってあなた、もう定期化も決まったんですよ、議論の余地なく受けた方が良いに決まっています。残念ながら定期接種化は来年度(2020年8月以降生まれ)からです。最近生まれたばかりや、来年の前半に生まれる予定の赤ちゃんには自費のままですが、お父さんに忘年会を控えめにしてもらったり、おじいちゃんおばあちゃんからはワクチンに必要だからと多めにお年玉を要求して何とかしましょう。

暴力やいじめに対する羞恥心を育む

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

東須磨小学校の教師どうしのいじめ映像が連日テレビで流されました。本当に最低という以外の言葉が見つからないですね。それはもう他のたくさんの人が思ってることなので改めて私が書きたいことではありません。気になったのはSNS界隈で、あの映像が何度も流れるて見せられることが苦痛で止めて欲しいという意見が多数みられたことです。

 

自分が当事者ではないけど、他人がいじめられたり暴力をうけることを見聞きするだけでも、当事者と同等以上に気分が悪くなる人がいます。正直言って私は生涯において人をいじめたこともいじめられたことも経験してる平凡な人間でそういう感覚はピンとこないのですが、確かに子どもにも多いです。その感覚をどう表現するかというと、「繊細」とかいう軟弱な感じともまた違う気がします。脳のミラーニューロンが発達していて被害者に強い共感を感じてしまう?まあ、それもあるかもですがそれだけでは説明がつかないような。ある小児科医が「暴力やいじめに対する羞恥心」という表現をされていて、それが一番近いのかなと思いました。なるほど人が暴力やいじめを自制するのは、愛と勇気と正義感よりも、その行為に対する羞恥心なのではと思うようになりました。ちなみにその先生は体罰を受けているとその羞恥心が育たないって言われてました。

 

学生のとき、私が家庭教師をしていた中学生があるときから不登校になりました。いじめにでもあってるのかと思いきや、他の同級生間のいじめを見るのが辛くて行けなくなったのでした。お母さんは涙しながら私の育て方が悪かったと言われてました。今ならそのときのお母さんに言ってあげたいです、むしろ育て方が良かったからそういう気持ちになれる子になったんですよ、と。

 

運動会で体調崩さないように

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

幼稚園保育園、小学校も運動会シーズンですね、運動会のための練習で疲れて体調崩して、それで体調悪くても運動会の本番には強行出場してさらに悪化するという方もおられそうです。これほど健康を犠牲にしてまで強制参加させるイベントって人生において他にありますか?

 

そもそも私は現役(小学生)の頃から、強制的に運動神経の無さを大衆に晒されるという、この非人道的イベントが嫌いだったので尚更思うわけです。

 

まあ本番強行出場はしょうがないにしても、踊りとかなら1年くらい長期間かけて練習してきたものをやれば、こんなに直前で詰め込む必要ないんじゃない?って思います。

 

 

アスペルガーが世界を救う

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

国連で衝撃的なスピーチをしたグレタさん、地球温暖化問題への各国の怠慢な対応を痛烈に批判しました。自宅を建てる時に太陽光発電は費用と割に合わないから早々に導入を諦めた私も、自分に言われているようで思わずしょんぼりしてしまいました。

 

この方はアスペルガー症候群(今は自閉症スペクトラムと言われることが多い)の診断がついてるんだそうです。アスペ=コミュニケーション障害と思っている方は、コミュ障なのに国連で一人で演説出来るなんておかしくない?と思うかもしれません。教科書などがあれば見て下さい、アスペのそれは「コミュニケーションの質的障害」です。ですから、みんながコミュニケーションが苦手で出来ないとは限らないんです。出来るんだけど。。。というもののことがあるんです。

 

あの勢いでしょっちゅう職場とかで切れられたら(グレタさんがどうか知りませんが)、あっという間に仲間外れでしょう、そういった困った状況を招くなら障害と言えますね。でも、人々の心を動かすにはかなり効果的だったわけです。

 

坂本龍馬にしろアインシュタインにしろ、結局、世界を変えて動かして、世界を救うのも発達障害の人たちなのだなと改めて思いました。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190924/k10012095931000.html

 

検査しても異常がなく、体重がなかなか増えなくて困ってる赤ちゃんのお母さんたちへ

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

体重がなかなか増えない赤ちゃんがいます、乳幼児健診では必ず身体計測をして必ずチェックされます。平均値から大きく外れるほど小さい子は、医師側からすると何かしらの病気がないかを心配します。心臓、神経、筋肉、内分泌などの先天的な病気が原因で治療を急がないといけない場合もあります。実際、健診などから体重増加不良の赤ちゃんを紹介された病院では、そういった病気がないかを検査することになります。しかし本当に病気が見つかるのは一部であり、大半は栄養摂取の問題であることが多いです。

 

すなわち、乳児早期なら授乳がうまく行ってない、もうちょっと後からなら離乳食が進められてないなどです。この問題になってくると小児科医はほとんど無力です。当然ですが男性小児科医に母乳の与え方などわかるわけないし、離乳食だってほとんど知識はありません。子どものいない女医さんだってほぼ同様と思います。そうなると一通りの検査を終えた後の外来は、定期的に体重を測るだけのあまり意味の無い外来フォローになっていることがしばしばあります(後から病気の症状が出現することがあるから全く無意味ではないですが)。小児科医の外来以外に、助産師や栄養士による相談や指導を平行して行うことが理想と思いますが、そこまでやってるところはごく少数の様です。実際、大きな病院でフォローされている患者さんに聞いても、ただ体重測りに行ってるだけで何もしてもらってないと不満げに言われます。

 

当院では予防接種時に体重計測を行い、増加が良くないときには授乳や離乳食の状況も確認し、母乳外来につなげたり離乳食のアドバイスなどを助産師と保健師から行っています。ちょっとした母乳や離乳食の与え方、時間配分などを修正するだけでも栄養摂取が著しく改善して体重が増え始めることも多いです。すぐには上手く行かないこともありますが粘り強く解決策を一緒に考えています。必要であれば予防接種が終了してからも定期的に相談を継続することもあります。もちろん私は小児科医として何か隠れた病気がないかを注意して診ています。

 

母乳栄養の利点ばかり強調される中で、肝腎の上手な授乳方法がお母さんたちに浸透しておらずトラブルに悩んでいることが多いですし、一昔前の誤った食物アレルギーの知識を引きずって、1歳近くなってもお粥と野菜の離乳食のまま進まず栄養不足になってる赤ちゃんをしばしば見かけます。

 

赤ちゃんが飲まない、食べない、体重が増えないで悩んでるお母さんはぜひ気軽に相談いただければと思います。