栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ここは院長ブログです。公式ホームページとインターネット予約はこちらへどうぞ。

栗東よしおか小児科 - 栗東よしおか小児科のホームページ

インターネット、携帯電話からの予約は以下のリンク(アイチケット)からお願いします。一般外来は当日の順番予約のみ、予防接種は60日前から予約できます。

https://park.paa.jp/park2/clinics/1465 ←インターネット予約はこちらから

時勢に逆行するようですが7月以後オンライン診療の受付は原則中止とすることにしました。

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

時勢に逆行するようですが、7月以後オンライン診療の受付は原則中止とすることにしました。東京で連日50人以上の新型コロナウイルス陽性者が出ているなど、まだまだ油断が出来ない状況ではあります。しかし一時期ほど滋賀県での流行は認められない状況下で、直接診察せずに診断して薬を処方して、不適切な判断となるリスクの方が高いと考えたからです。

 

最近では実際にオンライン診療を希望して問い合わせしてこられる方の中でも、普段から通院が途切れがちなアトピー性皮膚炎の患者さんが塗り薬だけ出して欲しいからとか、咳が続くが天気が悪いので行きたくないとかという理由だったりと、本来の感染機会を避ける目的とは違うオンライン希望も増えてきました。

 

以前にも同様のことを書きましたが、湿疹は触ってみないとわからないし、咳は聴診しないと肺炎かも喘息かもわかりません、鼻汁が続いてたら中耳炎かもしれないけどオンラインでは鼓膜を確認出来ません。現状の感染流行状況では、感染症状患者さんと他の患者さんが接触しない対応を徹底した上で、対面診療を原則とする方が患者さんの安全と利益につながると考えたのです。

 

今後の流行状況によっては再度オンライン診療受付再開の可能性もあります、そうならないことを祈っておりますが。どうかご理解のほど、よろしくお願いします。

乳児の体重増加不良は早めに相談して対策をしましょう

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

新型コロナウイルス流行による乳児健診が延期や中止されていたことから、体重増加不良の対応がされないままになっている乳児がいることを心配しています。

 

乳児期の体重増加はとても重要です。単に体が大きくならないことが問題なのではありません。そのうち追い付けば良いとか、小さくても元気だから良いとかいうのも間違いです。正常に体重が増えてないということは、その時に必要な脳への栄養が足りてないということにもなります、体の成長だけでなく知能の発達にも悪影響が出ている可能性があるということです。乳児期の脳の発達はめちゃくちゃ重要、その子の将来を左右する問題です。

 

体重が増えない原因はいろいろあります。生まれつきの心臓病とか、貧血とか乳児本人の原因のこともありますが、授乳や離乳食の与え方に問題があるケースが多いです。自宅に体重計が無いときは、ショッピングセンターの授乳室だとか、地域の子育て支援センター的なところにあって測れることもあります。母子手帳のグラフの正常範囲の帯の傾斜にそって増えてるか確認しましょう。

 

当院では予防接種をしに来てくれてる乳児であれば、2ヵ月以降の体重推移はほとんどの子をフォローしています。でも、2ヵ月未満でも増加不良があれば出来るだけ早めに介入した方が良いですし、また、一通りの予防接種が終わる6ヵ月以降に離乳食への移行が上手く行かずに体重が増えなくなることが多いので、当市のように10ヵ月健診が中止になってしまうとなお心配です。

 

体重増加が心配だってだけで小児科に受診するのもありです。小さくても元気だからと楽観視したり、ネット情報で学んで自己流で何とかしようとせず、なるべく早く相談してください。当院では母乳相談外来と栄養相談外来も駆使して対応いたします。

こどものマスクに関して当院の考え

こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

子どものマスクについて。最近、「2歳未満のマスクは危険」と日本小児科医会から声明が出されて話題になってます。あちこちの小児科のブログやSNSでそれに追随する記事が挙がっています。日本小児科医会は「スマホに育児をさせないで」などといったどこまでエビデンスがあるんかわからない極端な声明(保護者を追い詰める可能性のある)を出すので、私はあまり好きではない学会で、会員でもありません。ちなみに日本小児科学会とは別のものです。

 

今回は米国CDCやアメリカ小児科学会の声明の引用で小児科医会独自ではないですが、新生児から2歳までひっくるめて危険って、乱暴な声明だなと最初思いました。CDCなどは2歳以上はマスク推奨としていて、2歳の誕生日を境にいきなり危険⇒推奨に変わるというのにも違和感しかないですね。

 

当院では3歳以上の熱や咳の患者さんで、強く嫌がるのでなければ院内では原則マスクをしていただいています。見ていると2歳前の子でも、大人や兄姉の真似をしたいのか上手にマスクをしている子もいます。苦しければ自分で外せる年齢ならマスクをさせても良いと思います。周囲の目が気になることもありますものね。逆に2歳以上でも嫌がるなら、無理矢理付けさせても触ったりずらしたりして正しく付けられないので、付けなくても良いと思います、意味ないですから。

 

基本的に現在のコロナ対策としてのマスクは、感染者が他人へうつすことの予防目的とされてるので、自分から動き回らないような赤ちゃんには危険云々以前に必要もありません。マスクによる熱中症は実際どのくらいのリスクなのかわかりませんが、病院や店内など付ける場所時間を限定して、車内や家庭では外すようにすれば、そこまで敏感になることもないと思います。運転してると車内でもマスクしてる人が多く見かけますね、家族との移動なら車内では不要です。外遊びのときも、マスクして動き回ると多分苦しいので外しときましょう。

 

幼稚園や保育園でのマスクはどうか?。させない方が良いと思います。小児科医会の言うようなリスクに対応出来るほど保育士の目が届かないし、どうせちゃんと出来ないし、マスクさせないと気になるほど咳鼻がある子はそもそも登園すべきではありません。

 

まとめると、2歳という年齢に関わらず、幼少の子のマスクは、子ども本人が嫌がらないことを前提として、咳や熱などカゼ症状がある時に、必要な場所や時間に限り、大人の目が届く範囲で、させるのが安全かつ効果的と思われます。

感度の低い検査をすることの意義について(陰性という結果は何の安心にもならない)

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ようやくコロナ流行も一旦収束してきて、また2波、3波とあると言われていますが、ちょっと一息つけそうですね。ここにきて改めてウイルス検査をどうしていくかが議論になっています。これでも本当は検査の目的がはっきりしてれば、議論の余地無く明らかです(検査や医療体制の余力については無視するとしてね)。少しでも感染者を見つけて隔離して拡大を抑えるのが目的なら、ちょっとでも怪しければ片っ端から検査して行くのが良いに決まってます。治療方針(インフルエンザやマイコプラズマなんかの治療法のある肺炎ではないと確認して急な重症化に備えるなど)を立てるのが目的なら、持病もなく軽症の若い人なら治療方針は自宅安静一択なので検査の必要は一切ありません。

 

やたらとネットやマスコミが、検査をしてもらえなくて不安だった人を紹介していました。それに対して、医療検査体制が整ってないから、不安で検査希望する人が殺到したら医療崩壊するからとかを検査が出来ない理由にしてましたが、仮に医療体制が万全でいくらでも検査が出来たとしても、不安解消のために検査することは無意味です。なぜなら偽陰性(本当は陽性だけど検査では陰性となること)がとっても多いから。だから陽性が出たらまあ普通にショックを受けるのかもしれませんが、陰性が出ても全く不安は解消されません。具体的には本当はコロナに感染している人の3割くらいはPCR検査で陰性が出るようです。

 

もうね、このやりとりはコロナで始まったことではなく、インフルエンザ検査でも散々繰り広げられていましたよね。熱がでて間もない子どもの保護者さんに、検査してもまだほとんど陽性が出ませんよ、陰性が出てもインフルを否定できませんよって説明します。でもあっさりと「念のためやってください」っていう、もはや「念のため」って日本語の意味って何だっけと思わせる一言でもって、あの鼻に奥まで棒を突っ込む侵襲的な検査を子どもにすることになります。陰性が出ると「良かった~」と安堵の笑みで、さっきの私の説明が一切聞いてくれてなかったことが証明されます。こんな虚しい外来のやりとりを毎年インフルシーズンは何度も繰り返していました。

 

今後、コロナの迅速検査が出来て普及したら、また同じやり取りをしないといけないかと思うと憂鬱になります。

 

皮膚疾患に関するオンライン診療の受付を中止しました

こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

今朝HPやアイチケットのお知らせ欄にも告知した通り、湿疹などの皮膚疾患についてのオンライン(電話含む)診療は中止することにしました。

 

理由は、皮膚は実際に診てみないと正確な状態がわからず、適切な治療が出来ないと判断したからです。それはオンライン診療開始時からわかってはいたことですが、新型コロナウイルス感染予防のため短期間なら止む得ないと考え、他疾患と同様に受け付けていました。しかし、実際にやってみてやはり皮膚診療はオンライン診療にそぐわないと実感し、緊急事態宣言解除もありこのたび受付中止とさせていただきました。

 

てんかんや便秘などなら前回受診からの状況を伝え聞くだけでも、著変なければ治療継続が可能なことが多いです。しかし湿疹などは、保護者が症状は変わらずきれいですと言われていても、実際に皮膚を見て触ると発赤やガサガサがあったりと、湿疹が抑えられてないといったことが非常に多いのです。ひどい時には、湿疹がとびひになってたり、おむつかぶれがカビによる皮膚炎だったりで、治療を180°変えないといけなくなることもあります。

 

アトピーや乳児湿疹の治療において、責任をもって安全確実に治していきたいという信念の下、私自分の目で見て触って治療を進めています。ご理解のほど、よろしくお願いします。

お勧めの湿疹治療の本です

 こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

このブログで本の紹介することって今まで無かったと思います。患者さん向けに出されてる治療に関する本って、民間療法的なものが多かったり、学会のガイドラインに即したものであってもどこか現場の感覚とかけ離れたものが多かったり。例えば、ステロイド外用薬の長期連用は避けましょう的な(ステロイドは長期連用上等です!正しく使えばね)。あんまり患者さん診てない偉い人が監修してるからなのかなと思いますが。

 

最近出版された以下の本ですが、いつも私から患者さんに言ってることや、やっている治療を解りやすくマンガで書いてあります。湿疹が改善しても外用を続けるプロアクティブ療法については、きれいな肌になってもステロイドを続けることに抵抗があって中断してしまう方も多いのですが、この治療に関しても詳しく書かれています。個人的にはここを一番読んで欲しいですね。

 

アトピー性皮膚炎と言ってますが、どちらかというと生後数か月の、まだ乳児湿疹と言われてるかもしない段階の患者さん向けになっています。赤ちゃんの育児で忙しいお母さん、お父さんにマンガの部分だけでも読んでみるのをお勧めします。