こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。
タイトル見てまた行政か教育機関の攻撃してんだろと思われたかもしれませんが、今回は違います。小6以上の女の子の保護者に対してです。
子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)の接種者が最近また減ってきています。国の積極的勧奨が再開され、定期接種期間に受けられなかった人向けのキャッチアップ接種も始まって、もうすぐ2年になりますが、以前言われていたような副反応が増加したという報告はされていません。
一時期、このブログにも散々書きましたけど、73人に1人が子宮頚がんになるんですよ。若くして死んでしまうかもしれないんですよ、お父さんお母さんより先に死ぬんですよ、すでに子どもがいたらその子たちを残して死ぬんですよ、死なずに済んでも子どもを産めない体になってしまうかもしれないんですよ。ワクチンはそれを高い確率で予防出来るんですよ。
なんだかんだ部活が終わってからとか受験があるからとか、訳わかんない理由で接種する決断を先延ばしにしてるお父さんお母さんへ聞きたいです。お子さんが将来子宮頚がんになって悲劇的な結末になって、予防出来るワクチンを勧められていたにも関わらず接種させなかったことを思い出して、その先どうやって生きて行くのですか?十字架を背負って生きて行けますか?
さあ、そろそろ受験も終わる頃でしょう。少しでも早く、女の子の未来のために子宮頚がんワクチンを接種させてあげてください。