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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

五苓散坐薬

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ちょろちょろと栗東近辺でも胃腸炎が流行っているようです。でも、今もそうですが、数年前まで経験してたような爆発的な流行が無いのはロタワクチンのおかげでしょうか。有難いことです。欲を言えばもうちょっと価格を下げていただければ助かりますね。

 

それで、当院では嘔吐が続いていて受診される方には説明して、漢方薬である五苓散を坐薬にして(薬局の協力のもと)、院内で使用しています。一般的にナウゼリン坐薬がよく使われますが、ナウゼリン坐薬は処方してお持ち帰りいただけますが、五苓散坐薬はそれが出来ないので、病院で五苓散を入れて帰宅し、それでも嘔吐が続くなら自宅でナウゼリン坐薬を使ってもらうように処方しています。

 

言っても、まだ開業2週間なので数例にしか使ってませんが、わかっている範囲では一旦は嘔吐は止まるようですが、スッキリ元気にはならなかったり、数時間で嘔吐が再発したりしていました。ただ、そういう方も自宅でナウゼリン坐薬を入れたが効かなかったようで、再診された方もいました。

 

五苓散が得意とするのは「口渇を伴う嘔吐」です。よく、吐いた後に飲みたがる時がありますよね、それでまた吐いて苦しくなって、また飲んで吐いてを繰り返すという。このタイプの嘔吐です。吐いた後にぐったりして欲しがらないタイプの嘔吐には効果が少ないとされてます。それでも、一旦は止めることは出来るようですが。偶然か、今のところ、そういう「口渇を伴う嘔吐」どんぴしゃの患者さんは来られていません。

 

成人ではよく使う制吐剤のプリンペランほどでないですが、ナウゼリンも少なからず神経系への影響があるので、特に年少児、乳児には出来れば使いたくありません。その中で選択肢に五苓散があると、とても助かります。今後も同意が得られれば使用していきたいと思います。