栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

旅先にも必ず薬を忘れずに持っていきましょう

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

ゴールデンウィーク中盤ですね、旅行や帰省中の方も多いことでしょう。旅行にいつも使ってる内服薬や吸入薬、塗り薬などを持参するのを忘れて、治療を急に中断させてしまい、症状を悪化させてしまう方がしばしばおられます。てんかんとか喘息とか便秘とか湿疹とか夜尿とか。

 

それをきっかけに今まで順調だった治療が上手くいかなくなることもあります。人間の体はそう単純ではなくて、それまでの治療が急な中断で悪化した場合、すぐに再開しても同じように効いてくれるとは限らないんです。折角、少なめの薬量やマイルドな薬で効いてたのに、薬の量を増やしたり、強い薬に変えないといけなくなることもあります。治療者側としては結構がっかりします。みなさんが思っている以上に急な治療中断はダメージが大きいのです。

 

そして急な災害や交通機関のトラブルなどで延泊になる可能性を考慮して、内服薬は予定日数より多めに持っていきましょう、頻繁に帰省される方は帰省先に薬を置いとかせてもらうという方法もあります。発熱時のけいれん予防にダイアップを使っている方はそれも忘れずに。旅先での環境変化はそれだけでも子どもは体調を崩しやすいので、そういうときこそ定期治療をしっかり継続しましょう。

 

ちなみに私は毎日飲んでるような薬は胃薬くらいですが、それ以外にも旅行や出張のときは、葛根湯、五苓散、カロナール点鼻薬(鼻閉に対する市販薬)、目薬(アレルギーの)、痔の塗り薬、アレロック、せんねん灸(火をつかわないやつ、腰痛対策)を必ず持参します。大概どれも使わず終わりますけど。