栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

「薬が無くなったら受診」ではなく「薬が無くなる前までに受診」を

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

健診なんかで他の病院のかかりつけ患者さんの話を聞いてると、湿疹なら塗り薬が、便秘や喘息なら内服薬や吸入薬が、無くなったら次受診することになっている方が多いですね。

 

束縛系粘着質おせっかい小児科医の私からすると、慢性疾患では残薬あるなしに関わらず必ず定期的に受診するように外来予約をとってるので、こういう薬無くなったら来てね方式の外来診療はまずあり得ないです。でも、いつも患者さんで溢れているクリニックでは、忘れて来ないかもしれない患者さんのために貴重な外来枠を埋めるというのが出来ないこともあるかもしれませんね。

 

小児はアトピーでも喘息でも便秘でもてんかんでも、慢性疾患で持続的に飲んでる薬が途切れ途切れになっても良いという治療は存在してないと思います。ほとんどの疾患の治療は、持続的に治療継続してし良い状態を保ちながら薬を減らしていくものです。だから、「薬が無くなったら受診」というのは、間違いなく「薬が無くなる前までに受診」だと思います。今まで薬が無くなってから受診していた患者さんは、これからは無くなる前に受診するようにしましょう。それだけで薬を早く止められるようになるかもしれません。