栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

束縛系小児科医ですけど、なにか?

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

世間では束縛系男子は嫌われるようですが、束縛系小児科医はどうなんでしょうか。

 

私は原則、慢性疾患の外来治療では次回予約を必ず取ります。ごく軽症であったり、他院かかりつけの患者さんがたまたまうちに受診したなどでなければ、状態に応じて間隔は変わりますが、完治するまで再診予約を取り続けます。そう、束縛させていただきます。

 

成人と違って、小児は治療を急がないといけなかったり、失敗無く治療を進めないとこじれる疾患が多いです。乳児湿疹や喘息はだらだら悪い状態が続くほど難治化するし、便秘はトイレトレーニングを始めるまでにコントロールしたいし、夜尿は出来るだけ宿泊行事が始まる前の低学年までに無くしておきたいです。そのためには最短ルートで無駄なく治療を進める必要があります。

 

次回は薬が無くなる頃に受診とか、良くならなかったら受診とかにしているクリニックもあるようです。それで適切に再診できる患者さんなら良いですが、薬が無くなって症状が悪化してから受診したり、良くならなくても大量に出された薬をだらだら続けてる患者さんが多い気がします。2週後にとか1か月後にとか、ざっくり再診時期を指定しても、それ通りに来てくれる患者さんは少ないと思います。

 

だから私はきっちり、何月何日の何時枠と次回受診日の予約を取ります。都合が悪くなれば変更可です。そういうのが鬱陶しいと思う方もいるかもしれません。でも、これは「私が必ず治るまで付き合います」という約束の証です。開業して10年近くたち患者さんも増えてきて、予約のやりくりが難しくなってきてますが、この方針だけは譲らず続けていきたいと思っています。