栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

結局自分は何をやりたいのかって考えてたら

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

連投すみません。もうちょっと寝かせてから書けば良かったと後悔しそうなこと書きます。

 

開業医になって8年過ぎて、開業時の借金も返して経営もそれなりに安定しました。でも、毎日の外来は変わらず朝から夜まで12時間以上の労働で、毎日寝不足だし、腰は痛いし、口コミにはひどいこと書かれるしで、結局何がしたくて続けてるのかなって自問自答することがあります。

 

しんどいなら他に医師雇えば良いじゃないかっていう人もいると思いますが、それじゃ意味ないんですよ。私じゃなくて良いなら他の小児科クリニックに行ってもらえば良いんです。医師をたくさん雇って、外来拡大したり分院作ることなんて、小児科クリニックが多いこの地域では求められてないし、これ以上収入も名声もいらないし承認欲求も全く無いんです。このブログだって記事の半分は自分のガス抜きで書いてますが、なぜか楽しみにして読んでくれて、書いて欲しいって言ってくれる人がいるので、恥ずかし気もなく書き続けてるだけなんです。

 

今週、たまたま市の乳幼児健診と地域の休日診療所の当番がありました。当院によく来る患者さんではもうほとんどひどいアトピーの子っていないんですけど、健診や休日診療所で外来すると、本当にかわいそうになるくらい酷いアトピーの子によく出会います。それを主訴で受診してるわけではないので、言われない限りはそれについては触れずに終わります。重症アトピーの治療は少なくとも保護者の強い治療意欲と定期通院が必要で、中途半端に薬を1回出してあげても余計に治りにくくするだけですし。

 

でも、やっぱり毎日痒くてつらいだろうなとか、思春期になったら悩むんだろうなって思うと何とか治してあげたいなって普通に思います。アトピーは外見でわかるけど、喘息にしてもてんかんにしても便秘にしても同じです。そういえば勤務医だったころにインフルエンザ脳症の子をたくさん診て、ワクチンうってればこんなことにならなかったのに、開業したらなるべく多くの子にワクチンを打ってもらえるように頑張ろうって思ったことを思い出したりもしました。

 

自分には研究をして万人を救うような薬や治療を開発するような才能が無かったから、私なりに子ども一人ずつ病気を治したり予防することをやっていきたいなと思いました。