こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
アトピーの治療の話です。治療はステロイド外用剤や抗アレルギー薬内服以上に、スキンケアが超重要であることは疑う余地はありません。いくら強い薬を使ってもスキンケアで様々な悪化因子(汚れ、乾燥、日焼けなど)から守らないと、すぐに悪くなってしまいます。アトピーを自覚して本人自身が治療しようとする子などかなり少数派ですし、保育園、幼稚園、小中学校に行ってる間は悪化因子に対して何にもなされないので、そういう子たちは治療に難渋します。
最初ひどい湿疹だったのが何とか頑張って治療して随分良くなってたのに、保育所に入った途端一気に悪くなってがっかりすることもしばしば。最近なら、小学生はプールが始まって日焼けと乾燥(塩素たっぷりのプール後に保湿も何もしないので)で悪化してる方がたくさんいました。
保育所とか、よだれや食べ物で顔が汚れてたらサッと拭いて、チャチャっとワセリン塗っといてくれるだけでも全然違うと思うんだけど、ほとんど放置みたいで。最近の保育所の売り手市場の風潮でそんな要求聞いてくれるわけもなく。小さい子に関して言うと、一日中母が一緒にいれる育休中とか夏休みのような長期休みに、出来る限り皮膚を正常化して多少の悪環境下でも負けない皮膚バリアを作り上げておくしかないかと思っております。