こんばんわ。
平成27年春に滋賀県栗東市に開院予定の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
今夜は気になるニュースがあり、以下のように初めてニュースリンクを貼ってみました。ニュースの見出しには無いですが、このネグレクトで死亡したとされる3歳児は先天性ミオパチーだったとのこと。この子に関しては腸内からアルミやロウ、玉ねぎの皮が出てきて、食べれるのに食べさせてもらえなかったことが明白のようですが、もとに病気があると本当にネグレクトなのか、わからないこともあるだろうなと思います。
この先天性ミオパチーも含めて神経・筋肉の病気は徐々に全身筋力が弱り、自分で十分に食べられなくなることが多く、通常は鼻から管を入れたり、胃ろうを造って経管栄養を導入していきます。病気があって、病院を定期受診していれば体重の経過や検査などから栄養不足はすぐにわかりますが、受診間隔があいていたり、受診を中断などしてると、いつのまにか栄養不良が進んでいることも有り得ます。意外と医療知識のない家族って、栄養不良の状態に陥ってることがわからないものなのです。
なんにせよ、今回のケース、病院や地域の関わりがどうだったかも気になるところです。特に若い両親(今回は22歳と19歳)がこのような難病の子を持った際には、周囲は通常以上に密なフォローをしておくべきだったと思います。