栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ワクチン反対派のご指摘を紳士に受け止めてみる③(ほとんど発生してない病気のワクチンは不要か)

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

最近毎日のように更新してるのはこの告知をしたいからだったりします。当院では4月から働ける看護師を募集中です、興味のある方はお気軽にお問合せ下さい!

 

ほとんど発生してない病気のワクチンなんて接種する必要無いというご指摘があります。そうですね、ポリオも日本脳炎も診たことありません。麻疹も昨年WHOから日本では排除状態と認定されたそうです。つい最近に大学生に流行してたと思うですが(といっても確認したら2007年だった)、結構簡単に認定してくれるもんですね。

 

だからそれって、ワクチンの効果なのではないですか?普通に考えても。ワクチンのおかげで病気が無くなれば接種する意味ないって言うし、ワクチンの効果が限定的(接種しても感染することがある)ならそれで接種する意味ないって言うし。

 

ワクチンの功績で病気が無くなっているところに、それでみんなが接種しなくなったら、またその病気が増えて犠牲になる人が出るでしょう、普通に考えても。最初っからほとんど存在してない病気のワクチンが作られるわけないんだから、ワクチンが無い時代に苦しんだ患者と医療者が間違いなくいたわけですよ。

 

もしこのワクチンをみんな打たなくなったらどうなるか、ワクチンが無い時代はどうだったか、ちょっとは想像力を働かして欲しいものです。