こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
当院は感染症、アレルギー疾患などを対象にした一般小児科のほかに、てんかん診療をしております。わたくし、日本てんかん学会認定てんかん専門医でして、現時点で滋賀県内でてんかん専門医が診療している診療所は当院だけです(実はぼちぼちそうでもなくなってくるというウワサなので、今のうちに言っておく(笑))。
入院施設は無いですしCT、MRIといった画像検査は出来ません(必要に応じて近隣の病院に依頼してます)が、脳波や薬物血中濃度測定などは大病院のてんかん外来と同様に出来ます。そして、もう一つ当院で行っている治療が、今回ご紹介する「迷走神経刺激療法(VNSと略します)」です。
内服薬だけでてんかん発作を抑制出来ない、開頭手術でも治療出来る見込みがない難治てんかんの方で、小さな刺激装置を体に埋め込んで、首に通っている「迷走神経」という神経を刺激して発作を抑制する治療です。不整脈に対するペースメーカー治療みたいなものですね。埋め込みは自体はてんかん外科をやっている脳神経外科が行いますが、その後の定期的な刺激調整や動作確認は当院で行うことが出来ます。下画像のような器具を使って外来で数分で終わります、土曜や夜間の一般外来の時間でも出来るので学校や仕事を休むことなく受診を継続することが出来ます。現在迷走神経刺激療法を行っている方、これから開始することをお考えの方は、よろしければご利用下さい。
なお、本療法は事前予約と埋め込みをした脳神経外科からの紹介が必要です。ご希望の方は直接当院へお問い合わせください。よろしくお願いします。