栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

診療を希望する患者さんをお断りしている状況のお詫びと今後の方針に関して

こんばんは。栗東よしおか小児科院長の吉岡誠一郎です。

 

ついに半年ぶりの更新になってしまいました。申し訳ありません。今回ブログを書くに至ったのは、現在の当院の診察状況に関するお詫びと自分の考えていることを記録しておこうと思ったからです。

 

一般的にクリニックの外来患者数は開院して5年くらいでプラトーに達するそうです。当院はちょうどその時期に新型コロナの流行と重なって、その傾向がよくわからなくなっていました。当初はコロナによる受診控えから患者数は減りましたが、以後小児にもコロナが流行するようになり増えたりして、当院の平均的な患者数というのがよくわからないまま現在に至っています。

 

コロナが流行する前までは、夜診療で患者数の上限で受付を止めたことはありませんでした。具合が悪くなってるのにその日のうちに診てもらえないというのは、あまりに気の毒ですしどんなに夜遅くなっても最後まで診る方針でした。しかし、コロナが流行するようになってから、どうにも夜診療でも受付を診療開始前に止めざる得ないほど患者さんが入るようになりました。もし止めなかったら軽く日付を跨いでしまい、翌日朝からの勤務が困難になってしまいます。そしてこれがコロナが下火になってきた現在も続いています。本日の夜診も11:45の予約開始から数分で満席停止になりました。

 

患者さんが増えること自体は有難いのですが、これでは多くの当院をかかりつけにしてくれている患者さんが受診出来なくなっているのではないかと思います。本当に申し訳ないです。コロナが下火になってきている今、コロナ以外の感染症の流行もありますが、この状況は好ましくないと思っています。安定している慢性疾患の受診間隔を伸ばすとかいろいろやっていますが、有効な対策が打てないでいます。なるべく多くの患者さんを診れるように短時間に詰め込みぎみに受付していますが、それだとどうしても待ち時間が長くなりそのクレームも増えてきました。多くのクリニックではこういうとき非常勤医師を雇用したりするのでしょうが、私はそれはしたくありません。当院に来院する患者さんは私の診療を希望して来てくれてるのだと思っているので、他の医師で良いなら別の小児科クリニックに行ってもらう方が良いと思っているからです。当地域には他にもたくさん小児科クリニックがありますからね。

 

多くの患者さんに迷惑をかけ続けている今、改めて自分やスタッフが本当にやりたい診療が何なのかを考え、思い切った方針転換が必要となっている時期なのかもしれないと思っています。