こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
B型肝炎ワクチンの定期接種化(無料化)が2016年10月に予定されています。以前からウワサがあったので、それをあてにして接種を待っておられた方も少なくなかったようです、ひどいと小児科医が定期化まで待つのを勧めていることもあったみたいで。
残念ながら、対象は2016年4月以降出生の0歳児になります。それまでに出生の赤ちゃんは自費での接種のままです。あきらめて早く接種しましょう、早ければ早いほど免疫がしっかり付いてくれます。それにしても4月以降出生の方は当然ながら、本来の標準接種時期である2ヵ月になっても10月が来るまで待つと思うんですよね。ですから、6~9月の接種が大きく減ることでしょう。4か月くらいと思うかもしれませんが、現在の任意接種の状態でも3割くらいの接種率があるところが、いきなりその期間だけ0%になってしまいます。実際それがどのくらいB型肝炎の流行につながるかはわかりませんが、折角の定期化が流行の不安を作ってしまうっていう、もっと良い方法が無かったのかと思いますね。
あと、10月になって一斉に4月以降出生の子たちが接種を希望されると、またワクチンが足りなくなるんじゃないかと。四種混合ワクチンが発売されたときもそうでしたが、不足すると予想出来る時でも、しっかり不足に陥るこのワクチン後進国ですから、本当に心配です。
とりあえず、3月以前生まれの赤ちゃんはこの定期化は全く関係ないので、他のワクチンと合わせて早いこと接種してしまいましょう!