栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

問題行動を放置するのが良いわけがない!

こんばんは。
滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

現在発達外来は諸般の事情により新患をストップしているので、最近はあまり発達障害関係は書いてこなかったのですが、これだけはやらないで欲しいことでしばしば聞かれることを書こうと思います。

 

問題行動を放置することです。一番多く聞かれる具体的な例は授業中の立ち歩きや勝手な行動を教師が無視していることです。先生に言わせると、障害なのであまり注意しない方が良いと思ったとのこと(本音は?)。

 

確かに多動症の子が他の子と同じように45分間着席のままで授業に集中し続けるのは難しいです。かといって、何にも注意されず放置されてるとそれが好ましいことかどうかがわからなくなってしまいます。

 

そこで一つの策として、みんなと同じ様には出来なくても本人に合わせて低いハードルのルールを作りましょう。座っていられなくなったら先生に挙手して許可を得ることにするとか、教室外へ出たいときには行先と時間を決めておくとか、15分おきに短かい休憩時間を作って教室外へ出ても良いことにするとか、、、。本人と話し合って頑張れそうなレベルのルールを作る、それに関わる大人たちは周知して注意や指示が人により変わらないようにする。ルールが守れたときは目に見える形で評価する(シールやコインを与えるなど)のも良いでしょう。

 

これは別に学校の授業に限ったことではなく家庭内でも同様です。やみくもに強く叱りつけるのも問題ですが、何にも言わずに好き放題させておくことも同様に避けるべきです。