こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。
子どもを育てる上で、祖父母(保護者の父母)の助言というのは時にとても頼りになるものですね。そりゃ子育ての先輩ですからね。保護者のあなたよりも1人か2人か3人か(多くても5人くらい?)多く子どもを育てて来られていますからね。
ちょっと皮肉っぽいですね。いえ、確かに1人でも育てた経験があるだけで全然違うことがらもあります、夜中に熱が出た時の対処とかね。でも、数人育てた経験から言われるワクチンに関する祖父母の助言は全く意味はありません。
そもそもワクチンは数十〜数千人に1人とかに発生する重篤な事態を予防するものです。数人の経験から語れることは何もありません。
「私たちの時代にはそんなの無かったけど大丈夫だったから、そんなワクチン受けなくてもいい」という、おじいちゃん、おばあちゃんの意見には全く耳を貸す必要ありません。お父さん、お母さん自身が、かかりつけ医の説明を聞いたり、信用できる医療機関(国公立など)のサイトで調べるなどして、納得されれば接種すれば良いのです。
そして、もしかしてこれを読んでるかもしれない、ワクチンを否定する祖父母の方へ。あなたの子どもが大丈夫だったのは運が良かっただけです。お孫さんが不運から守られる機会を奪わないで下さい。