栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

他人の赤ちゃんの顔は直接触らないようにしよう

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

湿疹というのはどの段階でも皮膚がダメージうけたところから何とか正常化しようとしてる状態なので、外部からの物理的刺激や感染などに弱い状態です。だから、極力手で触らない方が良いです。もちろん軟膏や保湿剤をぬったり、石鹸の泡で洗うときは手を使うし、本人が痒くて仕方なく掻いてしまうこともあると思います。でも出来るだけ触らない方が良いです。

 

私の中では当たり前に思ってるんですけど、意外と診察中のお母さんも、赤ちゃんの顔の湿疹を説明するときに指でツンツンしたりするので、思わずあんまり触らない方が良いよって注意してしまいます。

 

特に赤ちゃんの顔の湿疹って経験してる方はよくわかると思いますけど、食べこぼしやよだれの刺激でなかなか治らないですよね。外用剤の効果より、外部刺激の悪影響の方が強くて治療に難渋します。だから、なるべく必要のない物理的刺激は避けてあげて欲しいです。

 

だいたい、親戚とか親の友人とか、赤ちゃんがかわいいからって顔をプニプニ触り過ぎなんですよ。手には雑菌やウイルスがついてるので、湿疹を悪化させる以外にもRSやコロナのようなウイルス感染のリスクもあるんです。仮に湿疹が無くても、両親やきょうだい以外は赤ちゃんの顔にはむやみに直接触るべきじゃないと思います。どうしても触りたければ頭撫でるくらいにしときましょう。