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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

学業の大切さについて

こんにちは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。めっきり更新頻度が下がってしまいすいません、少しずつでも続けます! 

 

発達障害において学業レベルを維持することに大切さは以前から書いている通りです。理由の一つは全ての発達障害治療において例外なく重要な自己評価に関わるから、もう一つは将来の職業選択にある程度制限が出てくる彼らにとって選択肢を出来るだけ多く残しておくのに学業レベルは重要だからです。そう、今の日本の社会では学業レベルが高いほど将来の選択肢が拡がるという現実があります。

 

前提として、精神発達(知能レベル)が年齢相当であること(⇒いろいろ意見はあるでしょうがとりあえずWISCやK式などの発達検査の結果で判断)で、精神発達が遅れているのに学年相当の課題を達成させようとすると余計に遅れていきます。そういうときは発達に応じたレベルまで落した方が明らかに伸びます。

 

発達検査指数(つまりIQ)が100近いかそれ以上なのに、テストが10点以下とかいう深刻な学業不振があるときは、急いで指導法、評価法など見直さないといけません。情緒障害(ADHDとか)や学習障害が影響してることも多いです。と書くと、医療側の仕事に思われそうですが、医療的には教育機関のトライ&エラーを加味して診断評価していくので、まずは現場の先生方に動いてもらわないといけません(出来る限りの協力はさせていただきます)。

 

ちなみに、いくら言っても宿題をやらないことを訴えられる保護者の方がいますが、テストの点が良ければ宿題なんかしなくて良いと考えています。つまり学業レベルというのは目先の通知表の評価(宿題の提出率が含まれるような)ではなく、学習の到達度という意味での学業レベルが大切だというわけです。

 

もう一つ、学業が大切といっても平均点の子をトップにさせたり、進学校へ合格させることでもありません。IQ130くらいの子には重要なのかもしれないけど、そこは病院ではなく進学塾で相談して下さい。