こんばんは。
最近、忙しい日も出てきて、疲れ切ってブログ更新できない日が出てきてしまいました。どこまで毎日続けられるか頑張ってましたが、まあ疲れて無理して書いて、変なことを全世界に公開するといけないので、書けるときに書くことにしました。ブロガーを目指してるわけではないですし。
開業前からいろいろな方から忠告いただいていたように、発達外来の問い合わせ、受診希望は多くなってきてます。新患だから時間を確保してお話したいのですが、枠が無くてご迷惑おかけしてます。結局これで数か月待ちになるのも、私の意に反するので、短い時間でもまずは来ていただき少しでも話をしようしています。
で、開院してここまできての感想ですが、発達障害の診断を受けてる方で、私から見るとどうみても発達障害(情緒障害)ではないんじゃないかという方がかなりおられます。そういう方々の診断された経緯を聞いてみると、安易というか雑というか。具体的にはチェックリストだけとか、本人を診ずに親の話だけでの診断とか。
今から8年前に滋賀医大発達外来を初めて見せてもらったとき、その診断と評価に関する綿密な分析、慎重さには衝撃を受けました。それまで私も、ある発達障害診療で高名な先生に教わっていたので、少しは自信を持っていたのですが。
以前は、カナー型の古典的自閉症、カナーに近い自閉症に伸びて高機能になったタイプ、自閉性を伴う精神遅滞、高機能自閉症、アスペルガータイプなどなど綿密に区別して評価していたところが、診断基準の改訂でひっくるめて自閉症スペクトラム障害にしちゃえとなったところで、てきとー診断の普及に拍車がかかった気がします。「うーん、自閉症スペクトラムとADHDの合併ですかね」と言っとけば、大きく外れはないだろう的な。でもって、コンサータかストラテラ出しとけば幾分は良くなって感謝もされるし、診断の真偽なんて問題になることもない。これじゃ、発達障害が世の中に増えてくるわけです。
自分のお子さんが発達障害だと診断されて、そのまま信じている方、本当は違うかもしれませんよ。