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栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

インフルエンザと熱せん妄と熱性けいれんと

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

相変わらずインフルエンザが多いです。全国的にはピークは過ぎたという話も聞きますが、草津栗東地区はどうなのでしょうか。1シーズンにこれだけインフルエンザを診るのも久しぶりで偉そうなこと言えないのですが、確実にワクチンが効いている気がします。高熱でしんどそうな方はほとんどワクチン未接種ですし、接種している方は発症しても熱が低めだったり、すぐ下がったり、熱があってもピンピンしていたり、明らかに軽症に思います。たまには真面目に手間とお金と痛みをがまんした人たちがワクチン打っておいて良かったと思える実感がないとね。ちゃんと最初から調査して統計とっておけば良かったと後悔してます。

 

インフルエンザに特に多いのですが、高熱時におかしなことを口走ったり、興奮したり、意味なく歩き回ったりしたと心配されて質問されることがよくあります。問題は脳症になってないかというところですが、厳密にはその時点の脳波を録ってみないとわかりません。が、ほとんどは高熱による異常言動(熱せん妄と言いますが)で心配ありません。実際に脳症の初期症状は、長引くけいれんとか、意識が落ちる(眠りがちで反応が悪くなる)方が多いですし。心配なら解熱剤を使って、熱が下がっても異常な言動が続くか確かめて下さい。熱が下がっている間が大丈夫なら脳症の可能性は少ないです。脳症が解熱剤で治るわけありませんから。

 

で、今更ですが、インフルエンザはけいれんを特に起こしやすいウイルスです。熱性けいれんがあったけどもう何年も起こしてない小学生とかにけいれんを起こしてきます。それも止まりにくいことが多いです。熱性けいれんの経験がある子は絶対に接種した方が良いですよ。今シーズン、ワクチン未接種の熱性けいれん既往のある方は注意しておきましょう。