栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

園児の治らない咳鼻は、

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

当院では現在も看護師、医療事務、脳波技師を募集中です。子どもが好きでやる気のある方をお待ちしております。興味のある方はご遠慮なくお問い合わせください。

 

咳鼻がずっと続いて治らない園児が増えています。RSウイルスの流行、急な気温の低下、花粉アレルギーなどが原因でしょうか、それに連日の運動会練習が拍車をかけている模様です。鼻炎だけならまだしも、ゼイゼイする咳が延々続いている子も多くてちょっと怖いですね、深夜にドカンと呼吸が悪くなるのじゃないかって。

 

「全然、薬が効いてないんだけど!」ってクレームみたいに言われる親御さんもまれにおられます(うちの患者さんは皆さんお上品なのでおりませんが(笑))。でも、そういう子のほとんどは咳鼻がひどいのに毎日登園して運動会練習もしていたりします。それではなかなか治りません。病気を治すのは薬ではなく人間自身です、特に小児科で出せるような咳鼻の薬は補助に過ぎません。出来るだけ安静にしていないと咳は続きます(治らないとは言いませんが、すごく時間がかかります)。保育園に毎日行きながら咳鼻の薬が効かないとクレームするのは、雨降りの中でする花火に火が付かないと花火屋さんに文句を言っているようなものです。

 

週単位で咳鼻がこじれちゃっていると1~2日休ませたくらいでは治らないでしょうし、親も仕事を休めないから咳鼻が出ても登園させないといけないという人も多いでしょう。だから、我々はそういう状況下でも何とか早く治す治療を考えていますが、せめて休日はお家でゆっくり過ごして欲しいなと思います。