栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

ジャニーズ事務所の性的虐待について思うところ

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

ジャニーズ事務所における性的虐待問題について思うところを書こうと思います。本日、2回目の記者会見が行われて、今後事務所は被害者の補償のみを行う会社となり、以後は廃業すると。まだまだ真実は明らかにしてないことや、十分認めてないことがありそうですが、これ以上追及しても傷つく人が増えるだけな気もします。なにせ加害者は死んでるし、法的にも時効となっていますし。

 

私が気になってるのは、この歴史上まれに見るような大規模で最悪な性的虐待が、つい最近までこの日本で行われ続けていたという、事の重大性が社会に十分浸透してないことです。若い女性がインタビューで「ジャニーズという名前は愛着があるので無くなるのはさみしい」とか言ってるのを見て、中学生ほどの多くの少年が芸能界デビューを餌にされて何度も何度も性的虐待を受けていたことを想像出来てるのかなと、それが自分自身や家族だったらと考えられないのかなと思うのです。

 

本日の会見で現在のジャニーズ事務所のタレントはすべてジャニーズから離れることが発表されましたが、昨日まで私は一度テレビ局もジャニーズ事務所のタレントが出ている番組やCMをすべて中止するくらいやれば良いと思ってました。東日本大震災のときにほとんどTV番組が無くなり、ニュースと公共広告機構のCMだけになったときのように。TV局もファンも苦しいし、ジャニーズタレントは被害者のはずなのに理不尽ですけど。でも、そのくらいして社会全体がショックをうけてこの事件について考えないと、必ず同じことはどこかで小さい規模でも続いていくのだろうと思うのです。

 

私は同じような性的虐待は他にも間違いなく起きていると思うし、人権が守られることを約束されたうえで被害者が声を挙げられて、これから明るみになってくることを期待しています。もし今回のジャニー喜多川の件だけで終わるようなら、何も変わらないでしょう。