こんばんは。
最近、いろんな感染症が各地(といっても滋賀県南部の話ですが)で流行ってますね。うちのクリニック近辺ではマイコプラズマ、手足口病、ヘルパンギーナ、アデノウイルスが多く出てます。一方で、昨日休日診療所で診察したところ、溶連菌が多くて(草津でも大津よりで?)、インフルエンザB型(守山)の方もおられました。手足口病やヘルパンギーナやアデノウイルスは夏カゼで効く薬もないので、必ずしも診断できなくても治療に影響しませんが(対症療法のみ)、マイコとか溶連菌とかは抗生剤を使わない長引くので、気を遣います。やたらと迅速検査をすることが増えてしまいます。
迅速検査といえば、私が医者になったころにようやくインフルエンザ迅速キットが出てきた頃で、それも少し信頼性に乏しいのもあり、だいたい血液検査で抗体の上昇の有無で診断してました。それも入院などして、確定診断の必要があるときだけで、通常外来ではほとんどの感染症診断は医者の診たてだけによるものでした。ぶっちゃけ、言ったもん勝ち的なこともありました。
それが、まあ100%信頼性のあるものではないにしろ、ちょっとした補助的な証拠として使える迅速検査がこんなにたくさん出てきたというのは良い時代だと思います。目の前の目に見えない病原菌が瞬時にわかるというのですから。