栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

クリニックにレントゲンなんていらないと思う

こんばんは。

滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

 

うちのクリニックにはレントゲンがありません。レントゲン室を作る金銭的にも、スペース的にも余裕が無かったというのも全くのウソではありませんが、それより何より必要ないと思っていたからです。

 

まず小児科でレントゲンを撮るのは、肺炎やイレウスなどを疑う時が多いのでしょうか。患者さんでもよく、「肺炎になってませんか?」って心配される方がおられますが、肺炎になっていても外来治療で治るときは治るし、気管支炎止まりでも入院が必要なときは必要です。レントゲンを撮って正確に診断しないといけないときはかなり限られています。腸症状のときも同様です。

 

勤務医時代に開業医さんからレントゲンフィルム付きで紹介されることも多かったですが、ほとんど病院で撮り直されていました。クリニック規模のレントゲンでは画質が粗くて(子どもがじっと出来ないという悪条件もあってか)、まともに診断治療の材料として使えないからです。

 

開院して半年以上たちますが、最近2人だけRSウイルス気管支炎で高熱と咳鼻のひどいのが1週間続いてた子はレントゲンが見たいなと思いましたが、それら以外は少しも撮れれば良かったのにとか思ったことはありませんでした。

 

もし無理してレントゲン室を作っていたら、もとを取るために検査を多くしないとと思ってたかもしれない。ごく軽度とはいえ被ばくも伴う検査なので、それは絶対にしてはいけないこと。

 

というわけで、レントゲンは入れなくて正解でした。これから開業を考えている方の参考になれば。