新年あけましておめでとうございます。栗東よしおか小児科の院長の吉岡誠一郎です。
年末に梅田の精神科クリニックで起きた放火事件の容疑者が亡くなったという報道がありました。既にたくさんの方が亡くなっていることから、いずれ死刑判決になるのは間違いないのでしょうが、やはり動機に関して本人から全く聞けずに終わるというのは残念なことです。
昨年は、というかここ数年は、よくわからない殺人や殺人未遂の事件が多いですね。直接関わりのないアニメーターや電車の乗客や、憎しみの対象となっている相手本人ではなく、その子どもとか。
なぜ人を殺すのがいけないのかと子どもに聞かれて、自信を持って適切な答えが出来る大人がどれだけいるでしょうか?命は大切なものだから殺しちゃいけないんだと教えても、じゃあなんで死刑があるの?戦争でたくさんの人を殺すのは許されるの?といった問いに答えられるでしょうか(私は出来ません)。
少なくとも戦争下でもない一般社会においては殺人はしてはいけない揺るぎの無いルールであり、子どもの頃から刷り込まれていきます。でも、それにどこかで疑問を感じるようになり、自分で人命というもの考えるようになる時が来て、やっぱり殺すのは良くないとなるかどうか。
上手く説明出来るような結論には至らないかもしれませんが、それについて考えることは大切なことだし、こういった事件はきっかけになるからこそ、出来る限り詳しい経緯が解明されることを期待したいと思います。