栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

そりゃ、ちゃんと説明しない医者が悪いんだけど、それに文句を言っててもしょうがないから

こんばんは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」院長の吉岡誠一郎です。

 

どんな科でも、診断や薬の説明をあまりしない先生はいます。経過と症状を聞いて、じゃあ薬出しとくから飲んどいて(塗っといて、吸っといて)で終わる。数日前からの風邪くらいで、数日の風邪薬をぽんと出して終わりならわかるけど、抗アレルギー薬を1ヶ月分とか、2ヶ月分入ってる点鼻薬やらステロイド吸入薬とか出されることもあるようですね。

 

受診した患者さんが何か薬を飲んでいるかは必ず確認しますが、他院で出されたものは処方内容によっては、今後の治療予定について確認します。「いつまで続けるように言われてるの?」「薬が無くなる頃にまた来るように言われてる?」などと保護者に聞きますが、「さあ、何も言われてません」っていう返事が少なくありません。「え?で、どうするつもりですか?この薬、2か月分ですよ?」って聞くと「さあ?」って。

 

ちゃんと説明してない医者が悪いのは間違いありません、でも、結局何もわからないまま薬を出されて困るのは患者さん自身なので、出来る限り確認しましょう。良くなれば中止して良いのか?、無くなるまで続けるのか?、無くなったらそのまま止めて良いのか?続けてても症状が変わらなければどうしたら良いか?など。診察室で聞きそびれたら、看護師さんでも、薬剤師さんでも、最悪帰宅してからでも電話して聞いても良いと思います。

 

かくいう私だって、説明が不十分になっているときがあると思います。頻度の多い疾患では診察後に看護師からも説明するようになっていますが、それでもわからなくなったり、疑問があれば、後からでも電話でも良いので遠慮なく問い合わせてもらえればと思います。