栗東よしおか小児科の院長ブログ

滋賀県栗東市で小児科医院を開業しています。小児の発達、小児の病気、開業準備のことなど書いてます。

不登校は焦らず急がずで

こんにちは。滋賀県栗東市の「栗東よしおか小児科」の吉岡誠一郎です。

現在、看護師、医療事務、脳波技師ともに熱く募集中です!

 

不登校なんですけど受診できますか?という問い合わせを時々いただきます。原則、元々当院かかりつけ患者さん以外では、発達や心理関係の初診は現在ストップしています、大変申し訳ありません。

 

ただ、不登校の際の基本方針だけ確認しておきたいです。まず子どもが不登校になった際には、ひどいいじめなど、どうにもこうにも登校困難となる明らかな理由がないか確認しましょう。そのときは担任の先生が窓口でしょうが、出来れば複数の先生に対応してもらう方が良いです。学校の先生もいろんな方がいますから。もし満足いく対応がされずに埒が明かなければ校長と面談しましょう。それでも誠意ある対応でなければ、当院近隣ならお勧めの相談先を紹介しますので連絡ください。

 

で、学校としっかり協力体制がとれていれば、まず登校を焦らないことです。もし習い事や友人と外出したりが出来ていれば、まずはそれを維持すること。外出できないほどのレベルなら家族と食事を食べたり、昼夜逆転しないようにすることを目標にしましょう。そのとき出来ることをしっかり確保することです。登校を焦るあまり家族関係まで悪化したら子どもの居場所がなくなってしまいます。もし急に本人が自分から登校すると言い出しても、逆に無理しないように、時間を少なめにしたり時々休ませるくらいの方が良いかもしれません。本人が自分から登校しだしたと無邪気に大人が喜んでいると、無理がたたってぱったりと行けなくなることが多いです。

 

新学年になったり、新たに中学高校へ進学したことをきっかけに、急に登校し始めた子が連休明けてから結局行けなくなっていることをしばしば聞きます。やっぱり本人も登校したいんでしょうね、でも出来ない。かわいそうな話です。